高野町議会 > 2022-03-09 >
令和 4年第1回定例会 (第2号 3月 9日)

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  1. 高野町議会 2022-03-09
    令和 4年第1回定例会 (第2号 3月 9日)


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    令和 4年第1回定例会 (第2号 3月 9日)                令和4年         第1回高野町議会定例会会議録(第2号)        第2日(令和4年3月9日 水曜日)          午前10時00分 開議     第 1 一般質問 2 出席議員(9名)    1番 松 谷 順 功         2番 大 谷 保 幸    3番 菊 谷   元         4番 新 谷 英一郎    5番 中 迫 義 弘         6番 中 前 好 史    7番 大 西 正 人         8番 欠 員    9番 負 門 俊 篤        10番 﨑 山 文 雄 3 欠席議員(0名) 4 事務局職員出席者   事務局長  中 西   健   書記    倉 本 文 和
    5 説明のため出席した者の職氏名   町長        平 野 嘉 也   副町長       西 上 邦 雄   教育長       森 下 英 男   会計課長      辻 本 寛 美   企画公室長     辻 本 和 也   総務課長      古 倉   充   観光振興課長    茶 原 敏 輝   福祉保健課長    尾 家 和 代   建設課長      苗 代   勝   生活環境課長    小 西 敏 嗣   防災危機対策室長  井 上 哲 也   診療所事務長補佐  保 坂 充 子   消防長       中 西   清   教育次長      田 中 宏 人   富貴支所長     岡 本 哲 明                午前10時00分 開議 ○議長(松谷順功) これから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。  議事に入る前に、当局より報告の申出がありましたので、許可します。  古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) 皆さん、おはようございます。  本日、高野山総合診療所苗代事務長が所用のため欠席となっています。代理といたしまして保坂課長補佐が出席いたしますので、どうかよろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(松谷順功) 続いて、福祉保健課長より、本定例会3月2日の日程第5、承認第2号、専決処分の承認を求めることについて(令和3年度高野町一般会計補正予算(第8号))に係る審議において、2番大谷議員からの質問に対し説明した内容について補足の申出がありましたので、許可します。  尾家福祉保健課長。 ○福祉保健課長(尾家和代) おはようございます。よろしくお願いいたします。  今、議長の御紹介いただいた内容で、住民税非課税世帯への臨時特別給付金について、令和3年度の住民税均等非課税世帯が給付の対象になっているという説明の中で、令和2年の所得額について変更が生じ課税となった場合、その給付金は返還する必要性があるのか、返還させるのかという御質問を頂きました。  それにつきましては、御説明差し上げたときには、国からの方向性がまだ示されていないということで、私御説明をさせていただいてありまして、しかしながら、過去に実施された給付金事業については、全て課税対象となった場合は返還を求めることになっているので、そのとおり、それに準ずるものであると考えるという説明をさせていただきましたが、その後、国から事業取扱いのQ&Aというのが出ておりまして、申し上げた、であろうではなくて、確実に返還していただくことと決まっております。  修正申告や所得更正を行った結果、令和3年度は非課税から課税になった場合、本給付金の住民税非課税世帯として支給対象となるため、既に給付している場合は返還する必要があります。ただし、家計急変世帯の要件に当てはまる場合、1か月の収入が激減しているという世帯であれば、それはそのまま支給対象とします。  なお、逆の場合ですね。修正申告により、令和3年度の町民税が非課税であった場合は、申請期限である令和4年9月30日までに本人からの申立てがあった場合には支給対象として取り扱うことに変更することとなっております。  以上でございます。 ○議長(松谷順功) 日程第1、一般質問を行います。  質問の通告がありましたので、順番に発言を許します。  4番、新谷君。 ○4番(新谷英一郎) おはようございます。  今回、2つの質問をさせていただきます。1つ目はSDGs(持続可能な開発目標)につながる町行政を、2つ目は進む高齢化と暮らしの課題についてです。  まず、SDGsにつながる町行政をについてです。  昨年10月、私たち県町村議会議員研修会におきまして、SDGsを生かしたまちづくりをテーマにした講演を聞く機会がありました。中でも自治体におけるSDGsに向けた取組状況、2020年の段階で、全1,788自治体に占める推進をしていると回答した自治体が710で、約40%とのことでした。  皆さんも御承知のSDGsですが、2017年に国連において採択されました。簡単に言えば、誰一人取り残さない持続可能な社会の実現を目指すために、世界中の意見を集めて、世界共通の17の目標を設定し、2030年までに様々な取組を進め、目標の達成をしようといった内容となっています。  さて、宗教、環境、文化、道徳のまちを掲げる本町におきまして、これから先、どのようにこの持続可能な開発目標の理念に基づく、また内容に関わってのまちづくりを進めていくのか、そのビジョンについて伺いたいと思います。  そこで、これまでの経過ですとか、現在の重点的な取組内容について、また2019年には第4次高野町長期総合計画が策定されています。2028年までの10年間ですが、繰り返し読み込んだんですけども、SDGsと関連する内容も随所に盛り込まれてはいますが、今後、これからの施策において、SDGsの視点を踏まえてどのように関連づけて、リンクさせて行政を進めていくのかということについて伺いたいと思います。  ここから後の質問は自席にて行います。 ○議長(松谷順功) 辻本企画公室長。 ○企画公室長辻本和也) おはようございます。  4番議員さんの御質問につきまして、御説明申し上げます。  議員、先ほどおっしゃっていただいたように、国連サミットにて加盟国の全会一致で決まった、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標、SDGsとはそういった目標でございます。それで、SDGsの基本理念も、誰一人取り残さない、経済、社会、環境に関わる様々な課題に対し、参加国が共に手を取り合って、共に取り組んでいけるように設定されてございます。  議員御質問のこれまでの経過、現在の重点的な取組内容、それからまたこれからの施策とSDGsの視点からということの御質問を頂きました。  本町は、「誰もが住みよい、住みたくなる、来たくなる」をまちづくりのビジョンとして掲げ、第4期高野町長期総合計画で、将来像を「歴史と文化を守り、交流が育む明るい未来、心のふるさと高野町」と制定し、2028年までの重点プロジェクトを「子育て人育てのまち、訪れたいまち、住みたいまち」といたしました。  本町におきましては、SDGs宣言自治体にはなってございませんが、SDGsの基本理念にあるような持続可能な開発目標、17のゴールに向けた取組を意識しながらまちづくりを行っているところでございます。そのため、長期総合計画では、10年間の目標を設定し、5年間で実施する事業に関しては、地方創生、まち・ひと・しごと創生高野総合戦略を策定し、それぞれの分野で各担当課にて町のビジョンに基づく施策を行ってございます。  まち・ひと・しごと創生高野総合戦略では、横断的目標としてSDGsの推進を掲げ、目標ごとにSDGsのメッセージアイコンを掲載し、意識づけを行ってございます。  本町における重点的な取組事業としましては、学びの交流拠点整備事業として現在建設中の複合施設でございます。これらはSDGsのゴール4「質の高い教育をみんなに」として、全ての人に包括的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進するといったSDGsの理念に沿った取組です。同時に行われているブリティッシュ・カウンシルのカリキュラムによる英語指導に関しましてもその一つであると言えます。  それから、これからの施策、長期総合計画等SDGsの視点という部分なんですが、今後の取組といいますのは、先ほどの事業も継続になりますけども、長期総合計画交流人口関係人口の記載がございます。人口減少が課題の本町におきましては、交流人口関係人口がまちを支えていくといった考えの下、事業を推進していきます。例えば、関係人口の拡大に向けたテレワークの推進や、ふるさと納税イベント参加者などを含めた関係人口を増やしていくことで、まちを維持していくことが必要であると考えております。  特に、テレワークの推進につきましては、SDGsの目標を見ていきますと、次の目標に関連していることが分かります。目標8の経済成長と雇用という部分で、生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用の両立は、テレワークなどで実現しようとしている働き方改革の目標そのものであると思います。また、保健福祉の観点からですと、コロナ禍におけるテレワークは、感染拡大抑止という面で、人々の健康的な生活の確保に大きく貢献を果たしております。  持続可能なまちということで、通勤に伴う人々の移動を抑制し、通勤ラッシュや交通渋滞を解決できるという意味でも、テレワークが貢献できる目標の一つであると考えております。また、実施手段としまして、ウェブ会議などを活用したテレワークによって、出張を減らしながら業務連携等できるという点から見ると、非常に関連性があると言えると思います。  このように、SDGsを意識した上でテレワーク推進の意義を見直してみますと、テレワークの新たな側面が見えてまいります。テレワークコロナ禍における一時しのぎの対応ではなく、長期的に継続可能なビジネスを実現する上で欠かすことのできないものと認識してございます。  以上です。 ○議長(松谷順功) 4番、新谷君。 ○4番(新谷英一郎) ありがとうございました。  今、関連づけて17のゴール、目標と関連づけての説明をいただいたわけなんですけども、長期総合計画は非常によくできてますし、いろんな課題にどう立ち向かっていくのかという内容で分かりやすいところもあるんですけども、先ほど一つ、「8働きがいも経済成長も」というテレワークの推進ですとか、住み続けたいまちづくりというのが関連して項目もあるんですけども、そういったものも明確にしているということです。  本町としましても、そうしたことを一度整理をしていただいて、40%が推進をしているというふうな中で、この後の質問にもつながっていくんですけども、いろいろ教育の学びの交流拠点も一つ大きな柱になるかなとは思うんですけども、そうしたところ。  ちょっと町民憲章というのも紹介させてもらおうかなと思って用意してきたんですけども、それとも関連すると思います。5つの項目がありまして、ちょっと紹介をしますと、「歴史と伝統に培われた、仏都にふさわしい魅力あるまち。緑豊かな森林を愛し、自然に調和した美しいまち。心のふれあいを大切にし、思いやりのあるまち。未来を担う子供たちの夢を育むまち。健康で明るい活力あるまち。それぞれをつくります」というふうになっていまして、そうした項目とも非常に関連するのかなと思っています。  それで、学校教育社会教育等におきましても、現実、一般の企業等につきましてもどんどん進んだ取組も見られますし、ひょっとしたら小中学生のほうが実践したり、実際の行動を起こしてSDGsに関わっとんかなというふうなことも思うんですけども。  長期総合計画というのはどうしても網羅的な内容になっているのですが、今後、ひと・まち・しごとの内容もそうなんですけども、どのように評価をしながら検証していくのかというあたりもお伺いしたいなと思います。 ○議長(松谷順功) 辻本企画公室長。 ○企画公室長辻本和也) 失礼いたします。  4番議員さんの御質問につきまして御説明申し上げます。  そういった評価という部分にはなると思うんですけども、やはり住民さんの満足度であったり、そういったところを含めて、事業に携わったところでしっかりと皆さんから御意見を頂戴しながら評価していく必要があるのかなと。あくまで、我々は一生懸命やってますよと言ったところで、結局、その住民の皆さんに伝わってなかったらそれはあくまでも自己満足にしかすぎないので、当然、住民の皆様から意見等も頂戴しながら、また外部機関等からも御意見を頂戴して、そういったところを皆さんに検討いただいて、これはできてるやないか、これはできてないやないかという判断をいただかなあかんかなというふうには思ってます。  以上です。 ○議長(松谷順功) 4番、新谷君。 ○4番(新谷英一郎) ぜひそうした評価を継続していただいて、また修正等も加えながら、改善も行いながら進めていただけたらなと思います。  続きまして、世界遺産のまちという高野町は、国際都市としての位置づけがあると思うんですけども、そうした中で、高野町モデルといった、SDGsに関わって構想も一方で必要なのかなと。また、それをアピールするということがまた高野町の価値を高めるのではないかと思います。  今後、ポストコロナを見据えて、インバウンドが戻ってくることを想定していろんな施策も予算化もされていますが、国際会議の招致なども計画しているとのことですが、今後、SDGsに積極的に取り組む姿をやはり内外に示していただきたいなと思います。長期計画に基づくまちづくりがどんどん進められているとは思うんですけども、そこに、先ほどの室長の話もあったんですけども、SDGsをプラスして、高野町モデルを構想、構築してはいかがですかというふうにも思います。  それと、併せて住民の満足度ということもあったんですけども、町民の理解と、一緒にやっていこうというふうな協働につながるような情報発信でありますとか、啓発、行動活動も必要だと思うんですけども、それについてはどのように進めていきますか。 ○議長(松谷順功) 辻本企画公室長。 ○企画公室長辻本和也) 失礼します。  4番議員さんの御質問につきまして御説明申し上げます。  まず、最初の話、世界遺産のまち、高野町モデルの構想とアピールについてということでございます。これもSDGsに関連しまして、カーボンニュートラルといったところで、今、世界各地で異常現象が発生する中、気候変動という地球規模の課題の解決に向けて、日本は2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることを目指してございます。  地球環境を守るという強い意志の下、脱炭素の流れが強まり、現在では世界共通の目標となっています。本町においても温室効果ガスの削減についてどのように取り組んでいくのかという中で、なかなかちょっと世界に発信というかなり大きな話にはなるんですけども、本当にまた町として関われるところからという部分で、例えばCO2排出量の少ない製品を利用したり、例えば公用車の次回買換えのときに数台電気自動車に替えるとか、そういったことを計画的な対応も必要であると考えております。  また、この問題につきましては住民の皆様にも御理解いただく必要があると思いますので、そういったところもしっかりと住民の皆様とも協働しながら進めていきたいと考えております。  もう1点、町民の理解と協働につながる情報発信や啓発、広報活動についてでございます。本町の啓発・広報活動につきましては、高野町ホームページ、高野町広報、知らせてネット、町内放送、SNS、フェイスブックであったり、インスタグラムであったり、LINEです。あとテレビ和歌山データ放送となってございます。  町民の皆様の理解や協働につながる情報発信ということなんですが、SDGsの理念を一人一人が意識し、誰も取り残さず、地球を未来に引き継ぐため、共に協働する。また、組織も、個人も、行政も、企業も、NPOも立場を超えて、課題解決、また目標達成に向け協働する必要があるということをしっかりとお伝えすることが重要であると考えてございます。今後、広報紙やホームページをより住民の皆様に身近に感じていただき、また分かりやすく発信できるようアンケート調査も実施し、ホームページ等のリニューアルも含め改良を行っていく予定でございます。広報紙も昨年6月からデザイナーさんの変更によりまして、内容も以前よりは充実させていると思いますけども、議員からも前に御意見を頂きましたが、まだまだ改良の余地があると考えてございます。  また、若い人向けにはSNSのほうが情報収集ツールとして一番利用率が高いんではないかと思いますので、活発にSNS等を利用して発信を行っていきたいと思います。また、新たなSNS、例えばティックトックとか、今いろいろと話題になっておるんですけども、そういったところも導入検討をしながら、いろいろなところにアンテナを張っていきますので、どうぞまた皆様方からもいろいろなアドバイスを頂戴できたらと思っております。  以上です。 ○議長(松谷順功) 4番、新谷君。 ○4番(新谷英一郎) 住民向けにいろんな方法で伝えていく、啓発していく、アンケート調査等もしながらということなんですけども、高野山上のほうは割と生産年齢世代が多く住んでおりまして、意識もある程度高いのかなというふうに思いたいんですけども、ただ、全体として高齢化が進んでいる中で、高齢者の皆さん、我々も高齢者にはもうなっとんですけども、結構これまでもそうしたSDGsというふうに特に取り上げなくても、そうした暮らしぶりをしていたところもあるかなと思うんです。だから、その辺でそうした世代にも、今まで暮らしてきたことは値打ちのある、価値のあることで、一方、若い未来につながる世代、子供たちの世代が、町もそんなふうに旗振りをして、50年というか、先を見通したことに力を入れとんやなということをぜひ発信して、いろんな場でアピールしていただけたらなと思います。  さて、SDGsに関する2点目の質問です。  先ほどの室長の話の中にも出てきたんですけども、学校教育と学びの交流拠点整備事業、現在進められていますし、今日は調査特別委員会も後に控えているんですけども、そうした中で、小・中学校における特色のある学びとか研修とかが実際なされているのかどうか。そして、施設整備の計画に基づいて今進められていますが、そうしたところでSDGsに関連してどのような取組がなされているのかということをちょっと教えてください。 ○議長(松谷順功) 田中教育次長。 ○教育次長(田中宏人) おはようございます。  それでは、4番議員の御質問につきまして御説明させていただきます。  まず、小・中学校における特色のある学びや研修ということで、ソフト面のほうから御説明させていただきます。  現在、小・中学校におきましてSDGsにつながる学習をしております。ただ、SDGsの目標に特化した学習内容というより、取り組んでいる学習内容SDGsの目標につながっております。そういうことでいいますと、議員から御質問頂いている取組内容ではないかもしれないんですけれども、現在、小・中学校で取り組んでいる学習内容というのは、SDGsに掲げている目標につながるものが多いので、今後はSDGsの目標を意識した取組につながるよう、学校のほうにも指導していきたいというふうに考えております。  続きまして、ハード面のことも御説明させていただきます。17の目標に対しまして幾つかの目標達成につながる施設計画をしておるんですけれども、その中で2つ御紹介させていただきます。  まず、1つ目が目標1につながります「貧困をなくそう」という目標に対しての設定なんですけれども、住民の方の安定した生活を守るために、地域コミュニティーを活性化させることが大切であると考えております。今回の施設は、目的がなくても気軽に立ち寄りくつろげるまちのリビングとしての利用を想定しております。具体的に、喫茶コーナーや和室、高野町サロンのように、誰でも自由に利用できるエリアを施設出入り口付近に計画しております。地域利用の利便性に配慮した配置計画、子供のお迎えまでの待ち時間の利用や習い事、趣味の活動の場として利用可能であります。  また、屋外施設として、みんなの広場では毎朝ラジオ体操をしたり、マルシェを開いたり、祭り事での利用も可能です。このような施設利用を通じた様々な交流が地域の新たなアイデアや産業も生まれることを期待します。これがまず1点目です。  2点目につきましては、目標4ということで、「質の高い教育をみんなに」ということの目標に対しての設定です。校舎計画につきましては、子供、障害、不登校及びジェンダーに配慮した教育施設として計画しております。具体的にはエレベーターの導入、段差を利用した避難経路、多目的な交流や利用可能なスペースの設置などがございます。  また、施設全体計画としては、施設コンセプトにあるように、子供から大人まで、みんなが利用する学びやであります。学校用途である図工、技術、家庭科、音楽、英語教室や体育館、プール等、地域利用を想定した計画となります。特に、単に各教室を開放するだけではなくて、行為の種類によってエリアをまとめて計画することで、利便性を向上し、活動の多様化を目指しております。
     また、町民が先生となって子供たちに何か教えたり、例えばなんですけども、手芸であるとか、工作、スポーツになるんですけれども、逆に大人が子供から新しい技術を学んだり、日々、施設の至るところで学びや発見であふれる施設を期待しますと、そういう計画になります。  以上です。 ○議長(松谷順功) 4番、新谷君。 ○4番(新谷英一郎) ありがとうございます。  地域コミュニティーの場であるとか、住民参加でこの施設整備というのをされていってるわけなんですけども、中でも町のリビング的な施設にも、交流の場にもということなんですけども。中でも我々、以前現場におるときは特別教室と呼ばれていた音楽室とか、家庭科室とか、調理室というあたりも住民に開放していくという形で、特別ではないというふうなスペースとして使っていくというのは非常に効果的でないのかなとは思いますので、ぜひそうした点も考慮して進めていただけたらなと思います。  大きく2点目の質問に移ります。  本町では高齢化が進んでいるわけなんですけども、2025年問題、後期高齢、75歳以上の団塊の世代がその年あたりに増えてくるということもあるんですけども、その中で、現在、コロナ感染症の長期化に伴って、ワクチンの接種も進んだとはいえ、収束が見通せない本町で、様々な社会経済活動への影響も懸念されています。そうした状況下、国、県に準じて町独自の経済対策、支援金、補助金等や生活支援策が効果を上げており、評価する声も伝わってはいます。今後も大局的な見地から町民に向けての経済支援等の拡充を図っていただきたいわけなんですけども、中でも高齢者の福祉という観点から幾つか質問をさせていただきます。  まず、改めて少子高齢化の経過と今後の人口構成などの見通しをお聞かせいただいて、次に、今後も増加傾向が続くと予想される高齢化世代の生活の課題について、収入を主に年金に頼る方々の立場、中でも後期高齢者なんですけども、そうした立場に立って考えていきたいと思うのですが、平均的な公的年金生活者の収入や支出について、概要でいいわけですけども、ちょっとお知らせいただけたらなと思います。 ○議長(松谷順功) 尾家福祉保健課長。 ○福祉保健課長(尾家和代) 失礼いたします。  4番議員の御質問について御説明をさせていただきます。  私のほうからは、まず高齢化の経過と今後の見通しということで、国立社会保障人口問題研究所が国勢調査のデータを基にまとめた日本の地域別将来推計人口という統計がございます。こちら令和2年推計のデータで御説明をさせていただきますと、令和3年1月1日現在で、本町の高齢化は41.8%と推計されております。今後の本町の高齢化の推移でございますが、戦後の第1次ベビーブームとされる、先ほど議員もおっしゃられました団塊の世代、1947年から1949年の間に生まれた方々が主に対象となっておりますけれども、その方々が75歳を超えるのが令和7年度でございます。そのときの本町の高齢化率につきましては43%ということで推計されております。さらには第2次ベビーブーム、1971年、昭和46年生まれから1974年、昭和49年生まれの方がその世代に当たられますけれども、団塊ジュニア世代とも呼ばれております。この方々が皆さん65歳以上となる2040年、令和22年には、本町の高齢化率は48.7%にもなると推測されております。  一般的に、65歳を超える頃から入院治療が増え、75歳を超えると要介護の割合も高くなると考えられております。そんな中で、人口の多い団塊ジュニア世代が70歳を迎える頃には、医療や介護のニーズ、そちらのほうがピークの状況と、そういう状況を迎えることになるのは間違いございません。  高齢化に伴う課題は、現在も既に現れておりますけれども、団塊ジュニア世代の老後では、社会保障制度を支える現役世代が今よりもさらに減少することが推測され、さらに厳しい状況となることが予想できます。  以上でございます。 ○議長(松谷順功) 4番、新谷君。 ○4番(新谷英一郎) せんだっても介護保険の協議会のほうでもお話しいただいて、この先、結構厳しい状況、財政的な部分もあると、課題もあるということをお聞きしたわけなんですけども、今後、医療費の負担率が高くなるとか、実質的な年金の支給が横ばい、またはマイナスになるというふうなことも伝えられている中で、公的年金等の収入に頼る方々にとっては非常に厳しい状況が続くのかなとは思います。  昨今、2月以降、食料品とかガソリン、灯油等のエネルギー価格も上がる一方で、ロシアによるウクライナ侵略等の国際情勢の影響も受けて、今後の物価上昇も予想されています。支出増加によって家計が、これはどの家庭もそうだと思うんですけども、家計が厳しい状況に陥るということが予想されます。現にそうなんですけども。  それで、高齢者の支出なんですけども、サービスとか物とか、いろんな支出があると思うんですけども、このコロナ禍で買い控えであるとか、受診控えというふうなことも実際あって、町内全体の消費の動向というのは分かりにくいんですけども、そのあたり、どんなふうに町としては受け止めていますか。  幾つかの視点から見ると、今後も家計でいろいろな消費支出に関わってかさんでくるので、これまで以上に切り詰める暮らしを余儀なくされることが予想されると思います。  そこで、そうした支出控えをする中でも、生活が厳しいという状況の中で、先ほどもありましたけども、財政的な、経済的な支援策というのはいろんな形で町としても取り組んでおられます。しかし、そうした状況が、今後も見通すと、課題に応えるような何らかの支援策もできないかなというのが要望なのですけども、そのあたりいかがですか。 ○議長(松谷順功) どなたか答えていただけませんか。  古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) 4番議員の御質問に説明させていただきます。  平均的な公的年金者の収入ということでちょっと説明させていただきます。うちのほうでは、当町におきまして1,297人の年金受給者がおられるんですけども、その平均収入は106万9,324円です。ただ、支出に関してはいろんなライフスタイルもあり、町として把握はしておりません。  以上でございます。 ○議長(松谷順功) 尾家福祉保健課長。 ○福祉保健課長(尾家和代) 4番議員の御質問の中に、当課においてお答えする内容というのはいろいろあるかと思います。  まず、高齢者の医療費のお話。要は支出ということでございますけれども、先ほどの高齢化率のお話をさせていただく中で、やはり高齢者の方の支出の中で占める割合、医療費が占める割合というのも、健康状態においては非常に大きいものと考えます。  少し医療費の傾向について私のほうからまず御説明をさせていただきたいと存じます。先ほど後期高齢者というお言葉が出ましたけれども、後期高齢者の保険制度のほうのデータを基に御説明をさせていただきたいと存じます。  75歳以上の後期高齢者医療制度のデータで見ると、1人当たりの年間医療費の平均額は、これ高野町のデータですね。平成29年度が7万5,226円、平成30年度が8万542円、令和元年度が7万6,770円、令和2年度が7万3,123円、また途中でございますけれども、令和3年度については、今までの平均で7万4,569円となっております。  ただし、令和2年度につきましては少し金額が下がっておりまして、先ほど議員の御指摘もありましたように、新型コロナウイルス感染症の発生による受診控えということが現象として起こっており、それの影響があったものと私どもも捉えております。  今、お話しした中で、大体75歳以上の方が年間医療費に使われる支出というのは、およそ7万6,000円程度ということになろうかと思います。この医療費の額なんですけれども、和歌山県下の市町村の中の傾向をちょっと確認いたしましたら、5番目に医療費を使っている、住民の方々が医療費をお支払いされているというようなデータが出ております。順位だけ申し上げるとあれなんですけれども、割と皆さん、どこも、橋本市さん、これ令和2年度の情報ですけれども、データですけれども、橋本市さんで8万1,360円、九度山町さんで7万8,837円、和歌山市さんで7万8,067円、美浜町で7万7,670円、そして高野町の7万7,540円と、非常に近い状況です。全国の平均から見ても、全国平均が7万552円と、令和2年度の数字になっておりますので、突出して高野町の高齢の皆さんが医療費に支出の割合が占めているという傾向ではないのかなと。  ただ、収入のこと、先ほど総務課長からも御説明させていただいたように、生活様式等でやはり支出というのはかなり変わってまいりますので、なかなか私どもからこうであるという御説明をさせていただくのは難しいかなと思っております。  引き続き御説明させていただいてよろしいですか。一旦、終わりましょうか。 ○4番(新谷英一郎) いや、お願いします。 ○福祉保健課長(尾家和代) 暮らしに必要な支援策というようなお話でございましたけれども、まず日常生活の動作について、常時介助が必要な状態となった場合、これ介護状態と言いますけれども、介護状態となった場合には、もしくは現在は介護状態ではないけれども、将来要介護状態になるおそれがあるような方、家事や日常生活に支援が必要な状態、そういう方を要支援状態と言います。そんな方々で高齢者、これは65歳以上の方です。もしくは特定疾患を持つ40歳から64歳までの方は、御存じのとおり介護保険制度というものがございまして、そちらのサービスを御利用いただくというようなことで、生活に必要な支援はさせていただいているといったところです。これは全国一律の取組でございます。そのほかに、本町におきましては介護保険制度以外にも高齢者の暮らしを支援する事業、幾つか取り組んでおりますので、御説明させていただきたいと思います。  まず、介護保険制度を使わない、介護保険制度に非常に似た仕組みでございますけれども、いきいきヘルプとか、いきいきデイというような通称で住民の方々にはおなじみいただいていると思うんですけれども、65歳以上の介護認定を受けていない方を対象に、1回250円から300円程度の自己負担をいただきながら、ヘルパー事業でありますとか、デイサービスでのリハビリテーションというようなもの、そういうサービスを御利用いただけるような仕組みがございます。  また、おおむね65歳以上の高齢者の夫婦が対象となりますけれども、または障害手帳を持たれているお宅も対象としておりますが、月に4回程度、配食サービスといたしまして、お弁当の配布、これは自己負担1食300円にて実施しております。社会福祉協議会のほうに委託事業として出させていただいておりますけれども、こちらのほうは非常に好評を得ておりまして、社会福祉協議会と来年度の事業についても御相談する中で、少しでも回数を増やせないかなというようなお話合いも今しております。栄養のバランスの取れた食事を提供するとともに、お弁当を届ける際に高齢者の方の安否確認をさせていただくというような目的も持ち、この事業を行っております。  数年前からこの配食サービスを御利用いただいている方に、御要望があれば町内の商店で購入できるものであれば買い物代行という形で、代わりに少しのお買物をしてきて、お弁当と一緒に届けるというようなサービスも始めております。  そのほかには外出支援助成制度という制度につきましては、80歳以上の高齢者、重度障害者・児を対象に、町が指定する公共交通機関で使用できる金券、年間お一人1万8,000円を補助しております。  そのほかに季節性インフルエンザワクチンの補助事業でありますとか、こちらでありますとか、私も非常に大事やと思っているんですけれども、毎年、受診率の問題が言われておりますけれども、無料、もしくは少しの御負担で、毎年特定健診、動脈硬化検診、がん検診を受けていただくという機会を設けております。こちらについては自治体では負担する額というのは異なっておりますけれども、高野町は非常にワンコインで受けていただけるがん検診から、無料というようなところもあって、受けていただきたいという思いはすごく強く持っていまして、年1回の健診を習慣化していただき、疾病の早期発見、早期治療につなげることで、重症化を防ぐことを目的とします。  また、保健指導、保健師による健康教室、地域包括支援センターによる介護予防教室等の実施により、健康意識を高め、健康長寿増進につなげることを目的としています。こちらの取組を、地道な活動でございますけれども、保健師や介護の担当、福祉保健課総力を挙げて、少しでもたくさんの方に御参加いただけるようにということで、今、あの手この手を尽くしてやっているようなところでございます。  これらの取組につきましては、医療費や医療保険料、介護保険料の抑制にもつながると。高齢者の健康で病院にかからない、介護のお世話にならない状態で、長く元気でお暮らしいただくということは、ひいては高齢者の方々が捻出される保険料であるとか、病院で自己負担を払われるとき、その辺の費用が抑えられると、高齢者の経済的な負担も軽減できる取組であるということで、しっかりとやっていかないといけない。  10万円の給付、幾らの給付というようなお話はたくさんありますけれども、一時的なものであり、基本的には、そういうもので一時しのぎはできても、長い暮らしの中で健康に、経済的にも身体的にも健康に暮らしていただくというのは、そういうもので担保できるものではないとも考えます。ですので、福祉保健課としましては、住民の皆さんの健康づくり、そちらからしっかりと住民の皆さんに御理解いただきたいということで、活動を続けていきたいと存じます。  以上です。 ○議長(松谷順功) 4番、新谷君。 ○4番(新谷英一郎) 分かりました。  結局、町内の後期高齢者の皆さんの医療費が県下でどれぐらいの位置にあるかということではなくて、非常に意識が高くて受診をしているというケースとか、そういう年1回の健診なんかを積極的に受けるような方向になっているとかという、背景はいろいろあると思うんですけれど。今後、やはり健康長寿のまちづくりを宣言している本町としましても、今課長の説明があったように、いろいろな日常の暮らしの中で継続してこれまで取り組んできたことが、今に、将来にもつながっていくやろうと、健康寿命が延びていくことにつながるやろうということで、それがそうしたサービスといいますか、公共サービスが健康長寿につながるし、医療費の抑制にもつながるというふうな話でした。  私からの最後の質問なんですけども、例えば、補聴器購入時の資金の補助制度というのがいろいろ、最近ちょっと考えるとこがあって、身内にも補聴器を使うのがあったり、知り合いにも補聴器というのがあって、実はこれは個人負担で全て購入するんですけども、ちょっと調べてみますと、補聴器の購入助成制度というのが、医師の処方があれば何らかの購入資金等を自治体によっては補助しているというようなことも伝え聞いています。  そうした中で、県のほうにも聞きましたら、そういう事例はありませんということで、市町村によっては、そういう障害の程度によってそうした補助等を適用するというケースはあるというふうなことでもありました。これは個別のサービスで、健常であれば要らないということではあるんですけども、補聴器って大体3万円ぐらいからあって、数十万というふうなところで高額な機器でもあるそうです。そうしたところにも少しちょっと補助的な、サービス的な視点を当てて、今後、先ほどの説明にもいろいろな角度から日頃の見守りも含めたり、地域包括の活動の中で目の詰んだ取組もされているんですけども、そうしたことも今後検討いただけたらなと思います。  まとめで町長のほうからお話しいただけたらなと思います。 ○議長(松谷順功) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 4番議員のお尋ねにお答えさせていただきます。  まずはSDGsの話でございますが、2017年、世界のミレニアム開発目標が終わりまして、次に2030年に向けての17の開発目標、2030アジェンダというものが設定されました。その中でいろいろな分野、SDGsに当然つながっていることと思いますが、決してこのSDGsという言葉には振り回されないような施策もしっかり考えていかないといけないと思います。これにばっかりかぶれる、SDGsという看板だけで施策をしていくというのもいかがなもんかなと思います。当然、持続可能な社会をつくっていくのは当たり前のことでございますので、そういったところで我々の施策、高野町の施策がどういったふうな形でSDGsにつながっていくかというのをしっかり考えた中でも進めてまいりたいというふうに思います。  また、進む高齢化と暮らしの課題というようなところで、いろいろな説明をさせていただきました。いろいろな、そうですね、先ほどの高齢化のお話もございました。大体団塊ジュニアの世代が65歳以上になる頃、令和22年でありますね。その頃は48.7%というようなことで、単純に今の数字が大体8%から9%、和歌山県よりも多いというような統計でこれが出ているものとは思いますが、和歌山県もそのときにはもう40%になっておるというようなことでございます。  いろいろな社会保障制度もそうですが、制度が破綻しないように、先ほどから議員がおっしゃるSDGsですよね、持続可能な社会をつくるための制度設計というものも国にしっかり今後も求めていきたい、要望してまいりたいというふうにも思いますので、そのときには議員の先生方と共に活動させていただきたいというふうに思っております。  以上です。 ○議長(松谷順功) 新谷君に申し上げます。あと持ち時間は6分です。  4番、新谷君。 ○4番(新谷英一郎) 非常に大きな項目で今回質問させていただきました。ただ、地方の数ある自治体の中で、どれだけ特色を持って持続可能なといいますか、人口減少を抑えていくか、流入人口を増やしていくかというのはもう全国共通の課題だと思うんですけども、何かそうした社会保障において、また子育てにおいてとか、住み続けたいなというふうなまちというのを、やはり住民のほうにもある程度情報提供を積極的に、今もされていますが、していただいて、なるほどなというふうな部分で共感いただいて、そして協働して地域をつくっていくというふうなことを、今の高齢者も結構いる、そうした人の声とか経験とか、そうしたものもぜひ声をくみ上げて、町政のほうにつなげていただけたらなと思います。  以上で終わります。 ○議長(松谷順功) 答弁は要りませんか。答弁は必要ないですか。要りませんか。答弁なしでよろしいですね。  しばらく休憩します。10分間休憩いたします。            午前11時00分 休憩            午前11時12分 再開 ○議長(松谷順功) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  一般質問の続きを行います。順番に発言を許します。  10番、﨑山君。 ○10番(﨑山文雄) 失礼をいたします。  先日、高野山に在住いたします私の同級生で親友の者が死去いたしました。その席には町長の御臨席をいただきまして、感謝申し上げたいと思います。本人もさぞかし喜んでおられることと思います。  こういう時代になりましたから、80を超えておるわけでございまして、私、高齢者、高齢者という言葉が非常に嫌いでありまして、どこへ行っても高齢者というふうな言葉はあまり使わないんですけれども。こういう友人が去っていく、そういうようなことになりますと、だんだんだんだん自分のことを真剣に考えるようになります。過去を振り返り、自分の人生を思い、どれだけ生まれて今日までこのように実績を残してきたかというような反省をするわけであります。それに伴いまして、またこれから先のことも考えるわけですね。高野山というのは1000年余り続いた。そういう中で、これから1000年、どのように展開していくんかなというようなことを構想したり、こういうふうであってほしいなというような望みも持たんわけではありません。  そういった中で、今回質問させていただくのは、救急車に対し24時間受け入れられる施設、2泊3日を限定とした経過観察をする入院施設、こういったものを開設できないかな。先ほどからの質問、答弁を聞いておりますと、高齢者に対するいろいろなサービスの問題、高齢者が増えていく社会、そういうものをひしひしと承ったわけであります。  ここで申し上げます24時間受入れができる、そしてその急患に対して2泊3日を限定として入院できる施設、こういうものを開設しなければならないし、してほしいなというのが今回のお伺いする本題でございます。例えば、苦しむ患者に対しできる限り速やかに患者に接し、状況を把握し、次の3つの事項ができる施設のことであります。  まず、1つに、診療所の医師の判断で適切な整った施設への入院をさす手続。それについては救急搬送というのもあるわけですが、現在においてもそういった内容の動きはあります。私はここで申し上げたいのは、個人が救急車を要請するんじゃなくて、とにかく診療所に預けて、診療所の配慮で適切な施設の整った病院へ入院をさすということであります。  2つ目に、医師の診察処置により経過観察を見て、翌日になるのか、2日目になるのか、この状態であれば家に帰ってよろしいですよという判断を下して、そういう措置を行うと。  3つ目には、経過観察の結果、医師、関係職員、家族等の相談を交えて介護施設への入所相談、こういったことの決定をしていただいて、そして手続等を計画立案していただける、そういったことのやっぱり期間といえば少なくとも2泊3日ぐらいは必要ではないかと、このように思うわけであります。そういう意味におきまして、こういった施設の開設をお願いしたいということを申し上げたいと思います。  その後の質問につきましては、時間がありましたらまた自席のほうから質問させていただくことにしますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松谷順功) 中西消防長。 ○消防長(中西 清) 10番議員御質問の施設の整った病院への緊急入院手続と救急搬送について、まず消防のほうから御説明させていただきます。  傷病者自らが高野山総合診療所に診察に行った場合や、消防が傷病者を救急搬送した場合において、短時間のうちに手術等の治療が行わなければ生命や機能的予後に悪影響を及ぼすおそれがある。また、専門医療等が必要で、診療所での治療が困難である。さらに他に適当な搬送手段がないなど、医師が施設の整った医療機関へ傷病者を緊急に搬送する必要があると判断した場合は、救急車による転院搬送を要請するもので、搬送先医療機関の選定につきましては診療所の医師が行います。  また、救急現場において、救急救命士が一刻も早く高度医療を必要とし入院設備の整った医療機関へ搬送することが住民の皆様にとって最善であると判断した場合は、現場から直接24時間態勢で受け入れていただける高度医療機関を選定して搬送したり、ドクターヘリを要請するなど、常に住民の皆様の救命を第一に考え活動しておりますので、どうぞ御安心ください。  なお、議員お尋ねの医療機関への入院手続につきましては、どのような場合においても、本人もしくは家族が行うこととなっております。  以上でございます。 ○議長(松谷順功) 保坂診療所事務長補佐。 ○診療所事務長補佐(保坂充子) 10番議員さんの御質問について、高野山総合診療所から御説明いたします。  まず、施設の整った病院への救急入院手続と救急搬送について御説明いたします。  患者様、または傷病者が外来または救急搬送等で当院を受診し、専門医療及び緊急手術等が必要になった場合は、連携医療機関、橋本市民病院などに患者様の受入調整及び要請を行うとともに、医師が救急搬送を必要と判断した場合または搬送手段がない場合は、高野町消防本部に転送依頼し、受入医療機関まで速やかに搬送いただくよう、協力体制を取っています。また、家族等により転院可能な場合は医療機関に事前に到着予定時刻を伝え、受入態勢を取っていただくとともに、救急・個人両方の転送であっても、患者様の状況が分かる情報提供を速やかに行っています。様々なケースはありますが、連携機関と関係を密にし、より専門分野につなげることにより、患者様の早期治療、延命治療につながっております。  入院の手続については、本人もしくは家族等が入院先医療機関で行うようになっています。また、身寄りのない患者様や御家族が遠くに住んでいらっしゃる方に関しては、入院後の手続となります。  以上でございます。 ○議長(松谷順功) 10番、﨑山君。 ○10番(﨑山文雄) お二方の説明によりますと、やっぱり現状説明、現状説明でこのようにやっておる、これでいいじゃないかというように私には聞こえるわけですけれども、例えて申しますと、家族の者が体に異常があるということで、とにかく診療所のほうに電話を入れると、診療所のほうは先生がいない、不在になっているというような場合があります。事実、そういうのがありまして、不在であるので家族の者が救急車を要請すると、救急隊員の人が来てくれまして、直ちに手配して病院に搬送をしていただく。その病院においては夜明けまで先生が出たり入ったり、看護師が出たり入ったりしながら処置をしてくれております。家族の者は待合室で徹夜をするわけですね。そして、朝になりますと、医者のほうから、安定したから家のほうへ連れて帰ってよろしいというようなことになります。  家族の者は自家用車、車を持っていっておりますので、そのように言われますと手続をしてすぐ連れて帰ってくることができる。そうでない家庭の人たちは、交通機関が動いておりませんので、そこでまた何時間か思案する時間を経過しなければならない。そういうふうなジレンマがありまして、一晩で容体を快復できるというような事例もありますので、やっぱり高野山診療所においてもそのような措置ができないかな、非常に家族の者が助かるんではないかな、こんなふうに思うわけであります。  私も最近、こういったことについて2件ばかり関係しました。そういう中でつくづく思うのは、とにかく苦痛を訴える患者がおれば、すぐに診療所へ連れてくると。診療所のほうで処置をしていただくと。そして、2泊3日間ぐらいの期間において判断をして、それぞれの対応を考えていく。ですから、とにかくそういったしんどい、苦しいという患者が出たら、とにかく診療所へ放り込むと。そして診療所の処置を待つというようなことになれば、非常に安心できるんではないかな、こんなふうに思います。  この前のときには新年早々でありましたので、新年早々、救急車を要請するということになれば、近所迷惑、近所にも迷惑をかけることになるんで、そういうことのないような方法ということで相談してみたんですけれども、なかなかそうはいきません。ですから、診療所の前で引き渡しするというようなことでどうですか。それはいいですよというお話だったので、そういうようなことで動きをしました。そうしますと、消防署のほうから、丸々さん、救急車を要請してくれましたかって私に電話が入るわけです。今こういうような状況にありますので、まだ時間がかかっております。診療所の前まで連れてきたら、どういう手配だったんか分かりませんですけれど、診療所のほうから車を持って出てきてくれまして、そして診療所の中に入って診療をしていただいた。そういうことで時間がかかった。そういう中で消防署のほうから電話をくれまして、それでも要請されましたかということでありますので、今、たまたまここへ来たら診療所のほうで診ていただける先生がおられたので、診てもらっておりますというような内容で話をしますと、それじゃあ救急要請は病院のほうからしてもらってくださいというような説明でありまして、そういう措置で近年入院された人がおりました。  そういうような時間的に手間取る、我々はもうそういった苦しい患者が出ますと、どないしたらええんかということで戸惑うわけですね。その間でまちまちの家族、友達、それぞれの思い思いの話が出てくるわけです。そういう中で、とにかくしんどいんや、苦しいんやと言ったらとにかく診療所に放り込むんやと、診療所へ入れればとにかく処置をしていただいて、次のことをやってくれるんやと。とにかく診療所や、とにかく診療所やというような考えでいけないのかなというように思うわけです。  そういう施設ということになれば、今、御説明いただいた、一応これで用を足しているというような内容のお話でしたですけれども、今申し上げましたとおり、やっぱり駆け込むのは診療所、診療所に駆け込めば対応するのにやっぱり2日間ぐらいの余裕を持っておかなければ、救急で連れていった、その明くる日には連れて帰ってこんなんといろいろと障害が出てくると思いますので、そういう意味で2泊3日入院、入院施設って、入院施設って大層ですけれども、そういう施設ができないのかということをお尋ねしたいんですけれども。  今申し上げましたところを御理解いただきまして、そういう施設の必要があるないということ、そんな必要はないんだということになるのか、考えてみようかというような話になるのか、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(松谷順功) 保坂診療所事務長補佐。 ○診療所事務長補佐(保坂充子) 10番議員さんの救急患者、2泊3日を限定とする入院施設の開設についてという質問に御説明いたします。
     高野山病院から平成24年4月に高野山総合診療所となりました。入院病床を介護保険による通所リハビリテーションに転換し、現在に至っております。入院施設を再開いたしますと、以前のように当直可能医師が最低4名以上の確保が必要となり、看護師については、夜勤のみで最低5から6名、事務当直についても委託業者を入れるなど、人件費のみで約6,600万円増の見込みとなり、診療所の維持ができない状態となります。また、限定入院については、医師が患者様の容態を見ながら入院期間を決定するものであるため、限定できるものではありません。当院としましては、1番で御説明いたしましたように、患者様の容態を診た上で、必要であれば他医療機関と連携した専門や手術可能な医療機関への転院を今後も継続していきたいと思っています。  他院から退院されました場合は、当院で経過を見ながら自宅で過ごせるよう、町内関係機関とサポートできる体制を引き続き行ってまいります。また、認定許可については、どの制度の認定になるのかは分かりかねますが、仮に介護保険制度でありましたら、患者様や御家族様に地域包括支援センター等に相談するよう努めております。  以上でございます。 ○議長(松谷順功) 10番、﨑山君。 ○10番(﨑山文雄) 丁寧な御説明をいただいたわけでございまして、経費がかかることつきましては事実そうであると思います。しかし、そういった大規模的なことではなくて、やはり緊急時に診ていただいて、家族の者を安心させてやる言葉が発することの施設というのも大事であると、このように思うわけであります。  苦しむ患者を見て、もう家族の者がはたでまいまいせんなんような状況ではいけない。そういう者をここへさえ持ってくれば何とか対応できるといった施設が必要ではないかと、こんなふうに思うわけであります。苦しむ患者に対しまして即対応するということが、はたでおる者も感謝申し上げることになるでしょうし、安心することにつながることになると思います。  例えば、倒れている患者を見ますと、気絶しているのか、気絶していないのか。気絶しておれば声がけをして、大丈夫かどうかということをするわけですね。そして、倒れている人を見て、心臓が止まっている状況を確認すれば心臓マッサージをしてあげる。そして、また呼吸が停止しておるんであれば人工呼吸をしてあげる。物すごく出血しておるというのを確認すれば止血をしてあげると。そういうようなことを施して、すぐに最寄りの医者に相談できると、してあげるというのが僕の考えですけれども、そういったときに、そういう状況を見て医者に渡す、そういう医者に渡す、その医者に渡す場所というのがやっぱりないわけですね。そういうふうな意味において、とにかく夜中に苦しい、しんどい、病院に連れていってと言うたときに、どのように家族がうろたえるか。とにかくそういうことなしに、すぐにはたの者が診療所へ連絡を取って連れてくる。対応できる、そういった施設が要るわけであります。  説明によりますと、年間にして6,600万円ほどの金が要るんですよというようなお話ですけれども、そういう大きなことを考えるのではなくて、もうちょっと小さな規模でいいと思うわけですけれども、そういった対応の施設というのは難しいわけですか、どうぞ。 ○議長(松谷順功) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 10番議員のお尋ねに関してでございますが、平成24年、高野町の方針、また議会の可決によりまして、総合診療所、病院から診療所に変わりました。平成26年にこのまちを担当することになりまして、小規模多機能の診療所にしていくということで、かなりマンパワーですか、技術の面においても充実をしてきております。そのような中、議員が取りあえず診療所に放り込むというような形をおっしゃられますが、苦しむ患者に救急も診療スタッフも、最大限のサービス、新しい知識を基に町民に対して対応しとるというふうに思っております。  議員のおっしゃるような形では、なかなか議員の思うような診療所ではないのかも分かりませんが、今、現にある診療所が、また消防本部の救急隊が、どのような形で町の住民の方々に最大限のサービスができるかというのは、日々検討して、自分たちも勉強して対応に当たっとるということでございますので、取りあえず診療所に放り込むというような形ではなかなか命がつながることができない、というふうにも思います。そういったところで専門的なところに1分でも早く行っていただく。その中でどういうふうな手だてをしながら搬送する。搬送の仕方も救急車がいいのか、ドクヘリがいいのか、その方の体調、症状ですね。また、そのときに対応していただける医療機関がどこになるか。そういったところを的確に連携を取って、患者様をその場所に搬送して命をつなげるということが一番大切なことでありますので、どういう症状でも診療所に放り込むというふうなそういう考えでやると、よりサービスの低下が考えられるかも分かりませんので、今ある診療所で機能をしっかり維持した上で、住民の皆様が御不便に感じていることも当然あろうかと思いますので、そのあたりも今後も考えながら、住民サービスに進めてまいりたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(松谷順功) 10番、﨑山君。 ○10番(﨑山文雄) そういった、今申し上げたような診療所に施設を置くということは難しいようなお話のようであります。現状、実施しておる活動においては、ほぼ満足できるんではないかというような解釈のできる説明だったと思います。  私の申し上げたのはやっぱりそういうことでございまして、弱い者として、とにかく家族の者が、大体騒ぎが起こるというふうな夜中なんですけれども、苦しいと言うたときには、救急車を要請すれば救急隊員によって処理してくれるというようなことで本当にいいのか。高野町において、やっぱりれっきとした診療所を持って、れっきとした診療所はあるわけですけど、そこの処置として24時間受入れをして対応していただくと。何か、とにかくそこへ、しんどい、診療所へ入れてという、その間の動作なんですね。スムーズに行ける。それだけ家族の者が安心できる。そういうような意味において、そういった施設が要るんではないかなと、このように思うわけであります。  そういう意味において、それでは一遍考えてみましょうかというような内容にもなりませんし、今のところにおいては少し難しいというような判断をせざるを得ないような気もするわけでございますが、将来的にやっぱりこのままの状況を続けていかれるということになるんでしょうか。 ○議長(松谷順功) どなたか答弁をいただけませんか。  平野町長。 ○町長(平野嘉也) 10番議員のお尋ねでございますが、将来的に今の診療体系を継続させていくのかというような御質問でございます。  先々、医療スタッフ、そういったものもしっかり確保しながら、現医療体制をしっかり継続できるように、また職員スタッフがしっかりした知識、最新の知識を習得できるようなまた環境、そして消防隊においては24時間の対応ということで、24時間対応している、365日ということではありませんが、的確に県内の医療機関、また伊都管内の医療機関に24時間365日つなげられるような体制を高野町としても引き続きしていきたいというふうにも思いますし、さらなる診療所の機能強化、そういったことも今後考えてまいりたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(松谷順功) 10番、﨑山君。 ○10番(﨑山文雄) 現状を維持していくという内容であります。こういった施設の新設というのは難しいということを解釈せざるを得ない内容だったとこのように思います。  外国から高野山を訪れる、前にも話をしたことがありますが、高野山を訪れる人が高野山の塔頭寺院の住職に、高野山に行けば食べることはできるのか、食べることについては十分、いかようなこともできますが、高野山においては精進料理、仏都ですから、そういうもので賄いができます。寝るとこにつきましては、十分休んでいただけるスペースで問題のない施設があります。お風呂についてもちゃんとしたお風呂もあります。来て休んでいただくことについては何の不自由もありません。そのときに言われたのは、高野山には病院があるのかと言われたときには、病院はありません、診療所ですという答弁をせざるを得なかったということが、住職が私にそのように話されたことがあります。  そういうようなことにおいて、これだけの高野山のイメージがアップしてきた中で、やっぱり病院がない、病院がないために診療所が充実できているんだと。そういった診療所の充実等についてはこういうようなことになっております、内容の診療所にしていかなければならない。とにかく先ほども何遍も言っておりますけれども、患者が出れば診療所で対応し、すぐにその他の作法ができるというような体制をつくり上げていくということが大事ではないかと、このように思います。今後においても一考していただきたいというように思います。  これで私のこの分の質問は終わりたいと思いますが、最後にまとめ的な答弁があればお願いしたいと思います。 ○議長(松谷順功) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 10番議員の御質問の件でありますが、恐らく議員がおっしゃられることは全て今の診療所、また救急体制の中でできておるものというふうに思います。しかし、やはり御不安な皆様もいろいろな病状の中でいらっしゃるかなと思います。そういったところを今後、平成24年に町の方針、また議会で可決された病院から診療所になったというところを再度、私のほうもどういった経緯でなったのかというのも再度勉強しながら、このまちに合った、財政的にも合った、また環境的にも合った医療施設、そういったものの充実に向けて引き続き取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(松谷順功) 10番、﨑山君。 ○10番(﨑山文雄) 答弁ありがとうございました。  住民の皆さんにおかれましても、このような事情でございますので御理解をいただきたいと、このように思いまして、本件につきましては終わらせていただきたいと思います。  次の問題に入りたいと思います。  山内地区の地籍調査の進捗状況について伺います。どういうような状況になっておりますか。 ○議長(松谷順功) 古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) すみません。10番議員の御質問に説明させていただきます。  令和3年の時点において、高野町全体としては調査済み面積が37.88平方キロメートルであり、33.04%が終了しています。その中で、議員御質問の大字高野山の地区においてなんですけども、大字高野山地区においては国有林を除いた実面積は11.56平方キロメートルです。その中で、実施済み面積が10.69平方キロメートルであり、92.5%が終了している状態です。  ただ、大字高野山地区におきましては、宅地等の地域においては終了しています。あと残っているのは山林地区のみでございます。  以上です。 ○議長(松谷順功) 10番、﨑山君。 ○10番(﨑山文雄) 今回お尋ねしたのは山内地区のことでありまして、山内地区については、ほとんどもう終了しておられるということのようであります。  この地籍調査を完了すれば、地番とか地目、目的外使用等の土地についての再調査というのも行政のほうでやられるんですか。その点をお伺いします。 ○議長(松谷順功) 古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) 基本的に、地籍調査は終わった時点で町がすることはないです。あとは不動産登記法にのっとって法務局が異動の修正をしていくと。それに関してうちの税のほうも合わせてやっていくと、そういう感じ、感じというか、そういう予定になっております。  以上です。 ○議長(松谷順功) 10番、﨑山君。 ○10番(﨑山文雄) 地番、地目、地目が変わって、この調査することによって地目が変わりましたですね。地目が変わるということは、使用目的が変わってますね。こうなってきますと、やっぱり課税の問題を考えていかなければならないという行政としての仕事が残るんではないかと、このように思われます。その点についてはいかがですか。 ○議長(松谷順功) 古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) 説明させていただきます。  地目については、基本的に課税においては現況地目です。3年ごとの調査におきまして課税は変更していくんですけども、基本的には現況地目で課税していくと、そういう感じになっておりますので、基本的に地籍調査が終わった時点といいますか、地籍調査をやるときには、基本的にその場所の地目を特定した上でやっているので、その時点では地目とその現況とは合っているということになってます。それ以降に変更した上においては、もちろん現況地目において課税していくと、そういう方針でございます。  以上です。 ○議長(松谷順功) 10番、﨑山君。 ○10番(﨑山文雄) 分かりました。  そしたら、今回の地籍調査によって、地番の変更とか分割した意図というのはどこにあるんですか。 ○議長(松谷順功) 古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) 説明させていただきます。  地籍調査におきましては国土調査法にのっとってそれで調査をしております。地籍調査において、法務局の公図及び登記を基にして、いろんな現況の使用を基にして調査していきます。その中で、現況なんかを見て、その上で公図、登記簿に合った上で調査し、地番の境界を、同意した上で調査しております。もちろん、その上において現況が違えば所有者の承諾を得て分割することもあります。  以上です。 ○議長(松谷順功) 10番、﨑山君。 ○10番(﨑山文雄) そのような調査で地番の変更とか分割するというようなことは別にする必要がないんじゃないかなと思うんですけども、土地の所有者は承知しとるんですか。 ○議長(松谷順功) 古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) 先ほども申しましたが、国土調査法にのっとって法務局の公図と登記簿を基に調査しています。だから、新たに地番を作ったりとか、地番を変えたりとかしたことではないです。あくまでも法務局の公図を基にして、その土地の地番を特定して、それで地番を決めてますので、もちろん、そこの使用状況が変わったりとか地目が違う、その上においては、所有者の同意を得て分割し、境界を決めていっていると、そういう調査でございます。  以上です。 ○議長(松谷順功) 10番、﨑山君。 ○10番(﨑山文雄) そういうような国の指示というんですか、法務局の公図等を利用して進めていくというような内容のようでございまして、勝手にやっているものではないというように解釈できるわけですけれども、もともと他地区と違いまして、高野山の場合は原形を維持するというのが国との約束が初めにあったと思うんです。国のほうも、そんなもん知りませんというような回答も出してくるような時代になりました。しかし、未来永劫、この地においてはこのような状況を維持管理していきますというのは、当初払下げを受けたときの話だったと、このように思っております。  こういうことを地籍調査によって、地籍調査して現状を押さえて、それを残しとくということについては、僕は問題ないと思うんです。地籍調査によってころころころころ変えていくというところに問題があるんではないかな、私はこのように思うわけです。  高野山大学の総合学術機構の木下課長さんが産経新聞の中でこんなふうに言われております。「高野山は文化財の宝庫、じっくり研究に取り組むには最適な環境だと思います。」と、このように話をされておるわけですが、私はこれについては非常に関心を持っております。この宝庫というのは文化財を抱えている宝庫だと、宝庫の原形を変えていく、変えてはいけないという考えを僕は持っております。そして、その周辺の環境ですね。環境も変えてはいけないと、こんなふうな基本的な考えを持っておるんですけれども、そういう意味において、この地籍調査を担当しておられる担当課長さん、文化財を管轄する教育委員会さんらの基本的な考えというのはどんなでしょうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(松谷順功) 古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) 基本的に、地籍調査の場合は公図を基にしてということなんですけども、その公図というのも明治維新以降のお話なんですね。地租改正の頃からなったんですが、一旦土地が廃仏毀釈とかの関係でなった上で国に没収されるんですが、その後、金剛峯寺に戻ってきたと。その公図を基に、その図面を基に大字高野山に関しては公図が作られてます。というので、基本的には山上の文化財とかその建物に関して、その土地は合っていると。合っているから国が認めて金剛峯寺にお返ししたと。それを基に調査してますので、それは変わっているということはないです。  うちとこのほうでも景観条例とかありまして、もちろん世界遺産の後につくったものなんですけども、それにおきましても、基本的には現状を変えないということで、そういう高野山地区とか環境地区を守っていっていると。もちろん世界遺産の中では、現況を変えればその時点で世界遺産でなくなってしまいますので、だからそういう面も含めて守っていっていると。その方向で地籍調査もやってきた。  もちろん地籍調査をやったときに、そこに打つびょうもあるんですけども、普通はシルバーのものを使うんですが、高野山地区に関しては真ちゅうものを使ってます。なぜ真ちゅうものを使ったかというと、お寺さんも屋根の色とかというのも基本的には茶色の色を使っていると。だから、それで基本的に景観に合うものを使って地籍調査もやってきた。だから基本的には現況を変えるものではないです。今までの歴史を基において、その連綿とした歴史の中で今の場所があるということを特定した。それはもちろんそのときには金剛峯寺さんも承諾の上でその事業をやっているというのが地籍調査の方針でございます。  以上です。 ○議長(松谷順功) 﨑山さんに申し上げます。今、教育委員会という話も出ましたですけども、通告には教育長という、答弁を求める者の中に教育長は入っておりませんので、教育委員会から答弁することはできません。  10番、﨑山君。 ○10番(﨑山文雄) 今、担当課長のほうから説明いただきましたですけれども、十分理解できないところ、私にとっては十分理解できないところはあるわけであります。そういった話合いの中に頭を突っ込んでみたいなというように考えるわけです。  よく議長が、質問の求めるところに名前が入っていないから教育委員会としてもそういう説明をしなくてもいいというような話が出ておりますけれども、我々ここでいろいろお尋ねするということについては、個人的な話をしておるんじゃなくて、高野山、高野町の将来のことも考えて、開発していくにしてでも、現状維持をしていく上にしてでも、やっぱり一つ一つ勉強するというんですか、現状を知っていくというか、そういう中で高野山という、高野町というこの土地を守っていかなければならないというのが基本であります。そういう意味において、名前、通告していないから答弁しなくてもいいんだというような物の言い方というのは、どうも僕は議会にあっては問題があるんではないかと、こんなふうに思うわけであります。いろいろ質問し、答弁していただく中でやっぱり関連してくることがありますので、それについてお尋ねするわけであります。そういう意味でお尋ねしたわけであります。  よく言われる言葉ですけれども、高野山一円境内と言いますが、高野山一円境内というのはちょっと言葉が違うわけでして、金剛峯寺一円境内というようなのが正式な名前であります。170号線ですか、かさ國さんまでのところが国道になっておりますが、例えばこういった国道が拡幅されてでも、高野山の境内から土地が減ったかと、削除したかということは削除しておりません。そういう意味からおいて、やっぱり高野山というのは当初から維持管理をし続けようとする気持ちがあってきておるものとこのように思っておりますし、そういったことを守り通していかなければならないんではないかなということを皆さんに知っていただきたい。そういうような意味で質問をさせていただいたわけであります。  今回の地籍調査によってやっぱり問題は、山内は非常に土地の使用等については変わってきております。公平不公平で考えるならば、やっぱり見直さなければならない。私の名前を言うて、寝とる子を起こすなよっていうようなことを何度か言われたことがあります。その仕事は私がするんではなくて、行政が調査し、するのが行政の仕事であると。寝とる子を起こすなよ、そんなことを言われますので、そういう仕事は行政がしなければならない。そういうこともありますので、今後の問題としてお考え、進めていっていただきたい、こんなふうに思いますので、よろしくお願いいたします。教育委員会のほうの答弁がいただけなかったということについてはちょっと寂しいような感じがします。  この件につきましては、そういった状況を説明しておきますので、今後の問題として取り組んでいっていただきたいとこんなふうに思います。  これも最後にちょっとお伺いするわけですけれども、この地番の問題で、この前、病院の院長宅の契約が提案されました。そのときに地番が違うんと違いますかと私は申し上げたんですけれども、それにつきまして、私の発言が間違っておりましたよという回答もありません。しかし、地番はこれでよかったんです、これが間違っておったんですという答弁もありません。いいように考えてみれば、この議場において議員に恥をかかせたらいかんので、それはもう答弁せえへんだんやというようなことになるんかも分かりませんですけれども、こういったことについてでも、やっぱり質問したことについてはやっぱり正確に調べて答弁するというのが、いうたら議会としての礼儀であるとこんなふうに私は思います。また、後日でよろしいので、またその結果を私に説明をしてください。  以上をもちまして、私の今回の質問につきましては終わりたいとこのように思います。以上です。 ○議長(松谷順功) 答弁は要りませんか。 ○10番(﨑山文雄) 答弁があれば。 ○議長(松谷順功) どうぞ。平野町長。 ○町長(平野嘉也) 10番議員から、地籍調査の進捗についてお尋ねがございました。大切な質問だと思います。  平成9年から高野山の高野町大字花坂地区から地籍を開始いたしました。この時点で、国の申請は120年の計画を町が計画して出しております。その120年でいいますと令和99年、2117年に完了するというような目標で平成9年から地籍調査をしたわけでございますが、平成26年就任当初から、タウンミーティング等で地籍調査を早くやってほしい、何とかしてくれと、生きとる間にどうぞ地籍調査を終わってくれという声も頂き、またこの議会でも議員の先生方からも質問等を頂きました。  それら総合的に考えて、当初、30年間に終わらすというような話でしておりましたが、もう少し加速したいというような思いもございまして、後の15年で終わらすというようなことで、令和17年に全て終わらす目標で今進んでおるところでございます。  これから国のほうの財政、またこの地籍調査に関する分配ですね、そういったものの加減にもよるかなと思いますが、高野町の地籍調査は令和17年に終了することを目標に、しっかり進めてまいりたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(松谷順功) 﨑山さんに申し上げます。決して質問を止めたわけではございません。一般質問の通告書というのは非常に大切なものだと思います。そこで答弁を求める者の中に教育長という名前が入っていないので、必ず今後は教育長という名前、関連質問で出てくるのであれば教育長という名前を入れておいてほしいように思います。決して止めたわけではございません。準備も必要だと思いますので、ぜひ次からはそういうふうにしていただきたいと思います。  しばらく休憩します。  再開は13時10分としたいと思います。よろしくお願いします。            午後 0時05分 休憩            午後 1時10分 再開 ○議長(松谷順功) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  一般質問の続きを行います。順番に発言を許します。  6番、中前君。 ○6番(中前好史) 失礼いたします。  質問の機会を頂きましたので、質問させていただきます。  私の質問事項は、高野町役場職員の2班体制業務についてでございます。  新型コロナウイルス感染症第6波オミクロン株感染症拡大予防のため、また安全に業務を進める体制として、本年、令和4年1月24日より1か月間、町職員の皆さんは密を避けて業務を行う2班体制での業務での取組であったかと思います。この体制は高野町役場職員が感染を行うとしたときに拡大を恐れ、業務が停止するおそれもあるという危機管理から、2班体制にしたかと思いますが、全ての課の体制がそうでありましたか。そして、その間、業務を進める上で支障はなかったのでしょうか。町住民サービスに支障はありませんでしたか。そのことをお答えいただきたく思います。  後は自席にて発言いたしますので、よろしくお願いします。
    ○議長(松谷順功) 古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) 失礼します。  6番議員の質問に説明いたします。  最初なんですが、まず2班体制にし、1班と2班の職員が接触しないようにして、職員が万一コロナに感染した場合において、同じ係の職員が濃厚接触者となり自宅待機となった場合でも、別の班の職員が対応し、業務をストップさせないことを目的に実施いたしました。  ただし、消防署、高野山総合診療所においては夜勤等の関係もあり、富貴診療所においては医師、看護師3人との勤務になるため、2班体制を実施しておりません。  今のところ、以上です。 ○議長(松谷順功) 6番、中前君。 ○6番(中前好史) 分かりました。  異常事態で平常時での業務ができず、2班体制が長引いた場合のこととしましては、その町職員の皆さんが隔日には出勤するわけですよね。そして、その折に各課の係の担当の方が業務の負担がかかり、その場合、そのときには係の役を越えての助け合いの業務になりますか。また、課を越えての業務体制を取る予定でおりましたか、そこをちょっとお聞きいたします。 ○議長(松谷順功) 古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) そうですね。一応先ほどの質問の中でもあったんですけども、住民対応に関しては苦情はありませんでした。しかし、課を2班体制に分けたことによって、通常勤務とは違うので、やはり職員にはかなりの負担がありました。やはり役場の業務として対面上ですることが多いので、結構その面でもやはり出勤したときにはかなり負担がかかったので、職員の業務については増えてきたというふうな感じでは思ってます。それだけではなくて、もし在宅勤務の場合でも、個人関係の関係もあって、結構限界もあって、それが今度からの課題であると、そんなふうには思っております。  もし何かそこで感染が発生した場合なんですけども、まずは各課のBCPとかもあるんですが、それも基にしながら、まずは課内で対応していこうと。その課で対応できない場合はほかの課から来て対応すると、そんな感じで進めていこうとは思っておりました。  以上でございます。 ○議長(松谷順功) 6番、中前君。 ○6番(中前好史) やはり職員の方にはかなりの負担があったかと思います。  そして、今聞かせていただいたら、課の中でまずは対応し、もし課で対応できない折には課を越えての業務体制を取っていこうかなという考えもしてあったということは今聞きましたので、安心はしております。  それとは別に、総務課としてはいろいろ係があるわけですけども、その係はどのような業務にふだんは就かれているか、そのことを少しお聞きいたします。 ○議長(松谷順功) 古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) 失礼します。  6番議員さんの御質問に説明いたします。  総務課としましては、庶務人事係、地籍管財係、情報管理係、窓口係、それと税務係の5つの係があります。庶務人事係におきましては、職員の福利厚生や人事に関すること、地籍管財係に関しては地籍調査や町の財産管理に関すること、窓口係に関しては戸籍や年金、マイナンバーに関することや窓口業務、情報処理係においては庁内の情報システムに関する業務、税務係においては税に関する業務となっており、選挙管理委員会もその課の中にあります。  以上でございます。 ○議長(松谷順功) 6番、中前君。 ○6番(中前好史) いろいろ係があるわけでありまして、2班体制にしたときにはかなり、ある係には負担がかかってくることだろうと思いました。  先ほど課長からも話がありましたように、今後、もし何か異常事態が起きた場合には、課を越えての助け合いのことなんかも本当に進めていくような考え方をされていったらいいかと思いますので、よろしくお願いいたします。  町長もふだんから言われておりますけれども、この高野町の職員さんは住民サービスに対してワンチームであるということを言われておりますので、その辺なんかも町職員一体となって住民サービスに努めていただきたいと思いますけれども、その辺は町長なんかもふだんからお考えではあるかと思いますけども、いかがでしょうかね。 ○議長(松谷順功) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 6番議員からのお尋ねでございます。新型コロナウイルスによりましての仕事の2班体制ですね。それと、また総務課の担当業務についてお尋ねを頂きました。  この2班体制に関しましては、何が100点満点かどうか分かりませんが、とにかく業務を止めないで進むにはどうしたらいいかというのを総務課を中心に考えた中、またその中で議会初日でも説明させていただいたとおり、BCP計画もそれぞれの課で作成しておりますので、それらも反映した中で、この困難な時期を何とか乗り越えていけるような方向性を、また方策を、日々模索しておるところでございます。  今後、住民の皆様に対して、当然役場職員、本庁だけではなくて、診療所も上下水道も、富貴支所も、消防本部も、教育委員会もたくさんございます。全ての職員が意思を一つにして、ワンチームとなって、住民に対してしっかりとした行政サービスを行えるように日々努力をしてまいりたいと思います。ありがとうございます。 ○議長(松谷順功) 6番、中前君。 ○6番(中前好史) 今、聞かせていただきましたので、職員の皆さん一丸となって、有事のときには助け合いの気持ちでよろしくお願いいたします。  私の質問はこれで終わります。 ○議長(松谷順功) 順番に発言を許します。  5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) 失礼いたします。  質問の機会を頂きましたので、コロナウイルスワクチン予防接種進捗状況と、コロナ蔓延に伴う学校の対応について伺います。  3月2日の時点で3回目のワクチン接種率は64.4%に到達したと聞いていますが、年代別の接種状況はどうなっていますか。  後は自席にて質問させていただきます。 ○議長(松谷順功) 尾家福祉保健課長。 ○福祉保健課長(尾家和代) 失礼いたします。  5番議員の質問について御説明させていただきます。  先ほど3月2日現在の接種状況のお話をしていただきましたけれども、3月6日現在で3回目の接種を終えておられる方は、対象者が2,397名いらっしゃいますけれども、3月6日時点で1,691名が接種を終えております。少し接種率も伸びておりまして、71.4%という数字が出ております。  御質問の年代別の接種状況、この3月6日時点の接種率でお話をしたいと思います。ちょっと細かいですけれども、年代別ということですので、まず10代。10代は、追加接種の対象者が18歳以上となっておりますので御了解ください。対象者27名中12名、約44%。20歳から59歳までですけれども、ちょっと細かく御説明させていただきます。20代は、対象者が139名中67名、接種率としましては48%。30代は、対象者200名に対して90人、接種率は45%となります。さらに40代、対象者が251名に対しまして接種いただいているのが133名、52%。50代につきましては、対象者が297名のうち接種いただいたのが196名でございます。接種率にすると66%ということになります。さらに60代、400人中343人、接種率は85%。70代につきましては、70代以上ですね。70代以上につきましては1,033名中882名接種いただいてまして、85%というような率になっております。お分かりのとおり、高齢になるほど接種率が高い傾向にございます。  以上です。 ○議長(松谷順功) 5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) 今、課長から年代別の詳しい接種率を教えていただきました。10代が44%、20代が48%、30代が45%、40代52%、50代66、60代85%、70代以上が85%。確かにおっしゃるとおり、年齢が上がるに従って接種率も上がっているかなと思います。  この数字を踏まえて、問題点、課題等ございましたら、御説明いただきたいと思います。 ○議長(松谷順功) 尾家福祉保健課長。 ○福祉保健課長(尾家和代) こちらの接種率、この3月6日の時点での接種率でございます。少しからくりもございまして、まず2回目の接種を終えた日から6か月経過した方から接種いただけることになっておりますので、1回目、2回目の接種につきましては高齢者の方から御案内をしてまいりました。ですので、年齢の高い方が早くから接種を始めてくださってますので、今、先日3月6日に一般の方、要は高齢者でない方を対象に高野山総合診療所で集団接種をいたしましたけれども、そこでぐんと数字が上がってきたようなことでございますので、まだこれから、まだ少しずつ若い方も接種していただけるものと考えております。  問題点ということですけれども、1回目、2回目に共通する課題を感じております。業務を担当している者としては共通の課題として感じていることがございます。今後、接種が進みまして接種希望者がどんどん減ってくるわけですけれども、接種人数というのは、ワクチン1本につきファイザーであれば6人、モデルナ製であれば15人以上、1本のワクチンの封を切るに従って御用意しないといけない人数になってます。それは、もちろん1本で1人接種するというやり方もありますけれども、全国的にワクチンが不足しているというようなお話もある中、貴重なワクチンでございますので、それを無駄にすることはできないという気持ちの下、1回につき6人であったり、15人であったりという接種者を集めないといけない。それがやはり接種が進んでくるにつれ、確保するのが非常に難しい状況になってくる。その人数がそろうまでお待ちいただくような時期も出てくる。1回目、2回目についてもそうでございました。なので、そこのところで打ちたいと思っている方が速やかに打っていただける体制づくりというのが崩れてくる。そちらのほうが課題やと思ってます。  それと、もう1点としましては、1回目、2回目は皆さん御承知のとおりファイザー製のワクチンを使用いたしました。3回目につきましては、随分報道でもファイザーとモデルナ製のワクチンを3回目に投与することについての安全性であるとか効果、逆に効果があるんだよというような報道が目につくようにはなってきておりまして、住民の皆さんの中でもあえてモデルナを打ちたいというような若い方のお問合せも最近増えてはきております。  ただ、やはり根強く1回目、2回目と同じワクチンを打ちたいという御要望が多くて、若い方に関しましては心筋炎のおそれがあるというような報道もございますので、少し1回目、2回目よりは若い方の希望していただくというか、予約が入りにくい状況にあるんではないかなというふうに考えておりますので、できましたら全体的で2回目の接種をされた方の88%、90%ぐらいの接種率を目指したいと思っておりますので、現在、先ほど申し上げた71.4%ということです。もう一息なんですけれども、そのワクチンを要は住民の方に選んでいただけるということを申して始めてはおりますけれども、なかなかファイザーを打ちたいという方にファイザーのワクチンを御用意できる環境がいつまでもつかというようなところで、悩ましい状況であると。そのあたりが接種率にも影響してくる問題だと捉えております。  以上です。 ○議長(松谷順功) 5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) ありがとうございました。  問題点、課題としましては、今後、時間待ちの可能性も出てくるんではないか。それと、モデルナ、ファイザー、接種をどちらにしたいという、その問題も出てくるかなというようなことを今聞かせていただきました。  ただ、18歳以上ということで、10代の子供たち、打ってるというのを聞かせていただいたんですけども、この近隣の市町村でもクラスター、なってると思います。こども園から小学校でもあると思うんですけども、高野町としましては、18歳以下、接種する可能性はないんでしょうか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(松谷順功) 尾家福祉保健課長。 ○福祉保健課長(尾家和代) 御説明させていただきます。  5歳から11歳のワクチン接種ということで、これは国のほうの方針としてもございまして、3月から接種を始めなさいということで、当町においても準備にかかっておるところです。  ただ、ワクチンの供給状況もございますので、まず高野町で対象になる方、5歳以下というのは国が認めておりませんので、町のほうで勝手にするわけにはいきません。ですので、今回、3月下旬から5歳から11歳の方に接種を、希望される方に接種ができる準備を整えているところです。  対象となられる方が124名いらっしゃいまして、まずこの方々、対象者に接種するワクチンはファイザー製でございます。ただ、18歳以上の今まで御用意しているワクチンとはまたファイザー製であっても種類が違うので、大人に交じって、要は18歳以上の方に交じって予約を入れていただくわけにはいかないと。1本のワクチンで10人接種できるんですね。なので、124名中どれぐらいのお子さんが接種を希望されているのかということを先日調査を行いました。回答期限はもう過ぎておりまして、124名のうち回答いただいたのは74名でございまして、そのうち接種希望者が39名ということになっております。率にいたしますと32%ということです。  いつまでに打たないと打てなくなるというのは、今のところ締切りがございませんので、皆さんの状況を見ながら、また今後もこれ以上に増えてくるんではないかなという予測はしております。議員おっしゃるとおり、近隣の市町村、橋本保健所管内において小さなお子さんから感染の状況が出てることが続いておりますので、そういうこともやはり保護者の方々の御不安な材料にもなっておりますので、今後、増えていくとは思ってます。  今、申し上げました39名の方がどこで接種を希望されるかということで、そちらのほうもアンケートの中で聞いております。できましたら高野町内で打ちたいということでありまして、最初私ども伊都橋本圏域にある小児科の先生のほうでお願いして打っていただくことを、計画をちょっと担当レベルではしておったんですけれども、今回のアンケート結果を受けまして、高野山総合診療所、花谷医院、そちらのほうでは接種をいただけるということでお話は取りつけておる状況でございます。でも、伊都橋本圏域、もっといえば大阪とか、他府県の小児科にかかられているようなお子さんがいらっしゃいましたら、そちらのほうでも打っていただけるような手配をする予定ではおります。  予約につきましては、高野町についてはコールセンターのほうで、18歳以上と同様、予約を入れていただくというようなことで、御案内をもう間もなく発送する予定をしております。  以上です。 ○議長(松谷順功) 5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) 今、課長のお話を聞かせていただいて、5歳から11歳につきましては3月下旬から接種をしていきたいと、そのワクチンが届く云々の時間のロスはあるかもわかりませんけども、ただその前にアンケート、74名の保護者の方にアンケートを取っていただいて、39名が希望ということで、前もって手だてを打ってくれてるんだなとも安心いたしました。  ただ、やはり子供たちというのは抵抗力があまり強くないと思います。副反応がやっぱり怖いということで、ちゅうちょしている保護者もいてると思います。  ただ、子供というのはお互いにスキンシップというんですか、触りまくったりするので、やはり感染した場合はすぐに広がると思います。だから、もっと32%というのをもう少し60代以上の85%とか、こんなとこまではちょっと無理だとは思うんですけども、少しでも接種率を上げていくような手だてをまた打っていただけたらと願っております。  そして、3月6日には和歌山県のまん延防止等重点措置も解除されましたが、依然としてオミクロン株が猛威を振るい、コロナ収束にはまだまだ時間がかかるように思われます。今後、町としての対策があれば答弁願います。 ○議長(松谷順功) 尾家福祉保健課長。 ○福祉保健課長(尾家和代) 御説明させていただきます。  今後の町としての対策ということでございます。もちろんワクチン接種、しっかりと接種率を上げると、集団免疫を獲得していくという観点でワクチン接種を滞りなく進めていくということはもちろんのことでございます。そして、やはりこちら感染症対策、全般に言えることですけれども、やはりずっと言ってる基本的な感染対策の徹底を呼びかけていくということ、これが何よりも大切なことだと思ってます。  小さな子供さんたち、5歳未満につきましては接種もできないという状況なので、大人が感染を持ち込まないということだと思うんですね。もちろん子供さんはマスクはできない、マスクが奨励されてない年齢もございますので、大人が気をつけていく。周りが気をつけるということが子供の感染防止につながることやと思ってます。ですので、マスクができる年齢、状態の方は、積極的にマスクをしていただく。マスクの着用、正しいマスクの着用ですね。そして正しい手洗い、手指消毒の徹底等を引き続き周知してまいります。  また、感染された方々の行動履歴を見ていますと、やはり食事のときの、保健所の保健師さんのお話、保健所長のお話を聞いててもよく分かるんですけれども、お食事をされるときおしゃべりしてましたか、マスクを取るのでどうしても、そのときどんな形でお食事取られてましたかというような聞き取りが必ず入っています。濃厚接触者の判断の基準にもなっております。ですので、やはり食事のときにできるだけ、同じお部屋で食べるにしても黙食、おしゃべりしないで食べるようなことであるとか、同居の家族、今和歌山県においても自宅療養ということがもう当たり前のようになってきてる中で、感染者が御家族の中にいらっしゃったら、同居家族はうまく家庭内隔離をして過ごしていくということが大事になってまいります。  保健所の指導を頂きながら、感染された方は完治に向けて治療されますけれども、やはりどこかで町の広報等でも感染されたとき先ほどのお食事のこともそうですし、しっかりと保健所のおっしゃることを守って、感染対策、例えばお食事も一緒にするんであっても、大皿で料理を直箸で取り合いするようなお食事の形態は避けるとか、少し細かな感染対策についても、例えば健康相談のとき、介護予防の集まりのとき、または教育委員会、学校と連携を図って、どこかでそういうことを少し保護者の方の耳に入れさせていただくようなことをしていく必要があるかなというようなことを考えてます。  感染されてしまったらもうそれは仕方ないことですけれども、そこから感染を広げない努力ということに少し行政も力を入れてお知らせしていく、ということが今後必要かなというふうに考えております。 ○議長(松谷順功) 5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) しっかりとした対策を打っていただけてるかなと思って安心いたしました。  ところで、町長、6時以降、高野の町なかを通ってますと、小田原筋なんかでもシャッターが皆下りてしまって、何かゴーストタウン化しているというか、非常に寂しく思ってます。町として何か特効薬、特別な対策はございませんでしょうか。 ○議長(松谷順功) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 5番議員のお尋ねでございます。コロナが蔓延している中で、ワクチン接種も必要な中、町なかのにぎわいをどうしていくかというようなところでございます。  季節的なものもあるのかなというふうにも思います。高野山の冬はもう皆様御存じのとおり、春先までお客様が少ないということで、商店のほうが閉じたりもすることもございます。コロナワクチンをいろんな方々が、希望する方に提供ができて、また今後、ひとつ早く認証されてほしいんですが、内服薬が3種類になること。そういったことで、ウィズコロナとして本格的に動き出すことができるのかなというふうにも思いますので、そういったことにだんだんなっていけば、町なかの商店のほうもそれぞれ判断されて、開ける時間等もいろいろ考えていくんではないのかなというふうに思います。  以上です。 ○議長(松谷順功) 5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) 先日の火祭りには結構人出が集まっていたようにも思います。もうすぐ暖かくなって、桜の季節も来ます。早く高野がにぎやかなまちになっていっていただけるように、またいい対策というか、4回目のワクチン、まだ分かりませんけども、こんなんもあれば、ぜひとも接種していただけるようにお願いしたいと思います。  それでは、次の質問に移らせていただきます。  コロナ蔓延に伴う学校の対応について伺います。  やはり子供たちも塾とか習い事で各他町村へ行っていると思います。それでコロナにうつったりというのもちらほらと聞かされております。それに対しまして、以前の対応、どんな対応をしたかというのをまずお答えいただきたいと思います。 ○議長(松谷順功) 田中教育次長。 ○教育次長(田中宏人) それでは、5番議員の御質問につきまして御説明させていただきます。全般的な取組というふうなことも含めて説明させてもらいますので、よろしくお願いいたします。  基本的な取組としましては、手洗い、うがい、手指消毒、教室の換気、給食時の黙食及び3密状態を避けるなどを徹底しております。また、児童・生徒の学習机や教卓にはアクリル板のほうも設置しております。  次に、児童・生徒がコロナウイルスの陽性となった場合ですが、文部科学省や和歌山県のガイドラインを基本としまして、役場福祉保健課や橋本保健所の指示を仰ぎ、高野山総合診療所とも情報共有をしながら対応をしております。  学年閉鎖の基準なんですけど、基本的には陽性となった児童・生徒が最後に登校した日の翌日から最大5日間、健康観察期間も含むんですけども、5日間というふうにしております。それと、学年閉鎖期間中の健康観察についてなんですけれども、学校から児童・生徒への体調確認や、体調不良等があれば保護者から学校に連絡をしてもらうようにしております。  学習についてなんですけれども、配布しているタブレット端末を利用しまして、自宅にてオンライン学習などを実施しております。  基本的な学年閉鎖解除の基準になるんですけれども、閉鎖期間中の最終日の正午をめどに、児童・生徒の健康観察を行いまして、体調等に異常がなければ翌日から通常登校としております。学校閉鎖については、基本的には全学年の半分以上の学年が学年閉鎖となった場合、適用しております。  また、ふだんから健康観察ということで、児童・生徒の体調や出欠状況を学校から報告してもらっております。  以上です。
    ○議長(松谷順功) 5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) 以前、塾へ行ってた子がうつって帰ってきてという、そんなんも聞かせてもらいました。そのときに、今、学級閉鎖ではなくて、1学級しかないので、学年閉鎖になるんですね。学年閉鎖5日間したというのを聞かせてもらってますけども、問題点とかそんなんは特になかったですか。タブレットとか使って、以前、町から子供たち全員分のタブレットを配布というか、貸与していただけるような手だても打っていただいたんで、多分問題はないとは思うんですけども、何かございましたらお願いしたいと思います。 ○議長(松谷順功) 田中教育次長。 ○教育次長(田中宏人) タブレット端末、コロナの陽性者が出て学年閉鎖になった場合に自宅学習が中心になってきますので、当然そのタブレット端末を持って帰ってということになるんですけれども、タブレット端末につきましても、小学校の低学年についてはやっぱりなかなか使いこなすということが難しいですので、その場合、教職員のほうからプリントを各児童の家に持っていったりということになりますので、低学年についてはちょっとタブレット端末をなかなか使いこなすことができないということなので、プリント等で対応する必要があります。  以上です。 ○議長(松谷順功) 5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) 今のところ大事には至っておりませんが、コロナがこのまま収束せず、クラスターが発生した場合、タブレット、プリント以外に何か手だてというのは、学校としては考えていらっしゃいますか。 ○議長(松谷順功) 森下教育長。 ○教育長(森下英男) 5番議員の御質問に説明をさせていただきます。  今現在行っているのは、プリント、あるいはタブレットを使ってというのが主な形になっております。今この形を徹底するという形で取り組んでおりますので、さらにいろんなことが出てくれば、付け加えたいとは思っております。  ただ、目的は何かといいますと、ただ家庭で、この休業中において家庭では自分で自習をするということも大切だとは思うんですが、まずやはり学校からきちっとした課題を与え、それから先生がそのタブレットを通して子供たちの様子を把握するということを中心にやっております。そういうことを踏まえながら、今求められている子供たちの様子を考えてみますと、自ら課題を見つけて自ら考えていくというようなこともやっております。  このタブレットというのは非常に便利で、個人と先生だけのものではなくて、友達同士とのつながりも密にやっていけます。ですから、決まり決まった教科書とかプリントとか、そういうものだけではなくて、一つの課題を与えるということによって子供たちが複数集まって、自分たちで物事を解決していくというような、こういう機会にも考えていけるのではないのかなと考えております。  現在は、今プリント、それからタブレットを中心とした教員からのものであって、子供たちから返ってくるものを中心にこの学習を進めているというのが今の状況であります。  以上でございます。 ○議長(松谷順功) 5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) ありがとうございます。  タブレットとかプリント等を使って、クラスターが発生した場合でも授業時数というのは確保を十分できているんでしょうか。そこら辺、お答えいただけたらと思います。 ○議長(松谷順功) 森下教育長。 ○教育長(森下英男) 5番議員の御質問にお答えいたします。  クラスターというか、今はそういう状況というのは起こっておりませんので、実際、学年閉鎖等は行っております。その中で、授業時数は逐一教育委員会のほうで学校に対してチェックを入れております。学校からの報告を申し上げますと、授業時数は十分確保できております。学習内容につきましても、もう現在のところ、十分なところまで進んでいるという状況でありますので、御報告申し上げます。  以上です。 ○議長(松谷順功) 5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) ありがとうございました。  授業時数も十分に足りているということで、今後、クラスターが万が一発生した場合でも十分対応していただけるということを聞かせていただいて、安心いたしました。  これで私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(松谷順功) しばらく休憩します。  再開は14時5分からです。            午後 1時54分 休憩            午後 2時05分 再開 ○議長(松谷順功) 一般質問の議事に入る前、先ほどの中迫君の一般質問の中での発言で取消ししたいとの申出がありましたので、これを許可します。  中迫君、どうぞ。5番、中迫君。 ○5番(中迫義弘) 先ほどの発言の中で、特定してしまうような発言をしてしまいました。橋本とか、そこら辺の塾で子供たちが感染しているというふうに訂正したいと思いますので、お願いします。 ○議長(松谷順功) 順番に発言を許可します。  7番、大西君。 ○7番(大西正人) 失礼いたします。  質問の機会を得ましたので、ただいまより一般質問をさせていただきます。私で今日の質問者は最後ということになりますので、どうぞ最後までお付き合いをお願いいたします。  質問事項にありましては、公共施設の整理、また整備についてと、もう一つは人口減少に対する施策についてでございます。  それでは、まず公共施設の整理・整備についてを質問していきたいと思います。今、学びの交流拠点整備事業という公共施設の整備、また集約化の大事業が始まっております。思い切った決断で、ここに至るまで数々の難局を乗り越えて実施されてきたわけなんでありますけれども、これがゴールではなくて、老朽化した庁舎であるとか、使われなくなった施設の処分、その後も含め、公共施設の整理・整備は今後の重大な課題であると考えております。  そこで、まず今の小学校、これからをどうしていくのか。高野山会館、公民館のところはどうなるのか。本山や管理しておられる塔頭(たっちゅう)寺院との話の中で、また返還というようなこともあり得るのかなとは思いますけれども、今の時点でこのことへの考えを伺いたいと思います。  後に質問につきましては自席でさせていただきます。よろしくお願いをいたします。 ○議長(松谷順功) 田中教育次長。 ○教育次長(田中宏人) それでは、7番議員の御質問について御説明させていただきます。今の小学校の場所と公民館、高野山会館のところはどうなるかというところで説明させていただきます。  高野山小学校、公民館及び高野山会館の取扱いにつきましては、高野町公共施設等総合管理計画及び高野町公共施設個別施設計画に基本方針を掲げているんですけれども、具体的な決定は現在のところしておりません。  現在の高野山小学校につきましては、教育委員会だけではなく、高野町公共施設等総合管理計画及び高野町公共施設個別施設計画に基づき、関係各課とも協議しながら取り組んでいきたいと考えております。  また、公民館及び高野山会館につきましては、現状は老朽化が激しく、利活用が難しい状態であり、高野山会館につきましては、高野町公共施設個別施設計画では取り壊すというふうな方針となっておるんですけれども、これにつきましても具体的な決定はしておりません。この2施設につきましても、教育委員会だけでなく、関係各課とも協議しながら取り組んでいきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(松谷順功) 7番、大西君。 ○7番(大西正人) 今の小学校のところ、また公民館、高野山会館のところについては、まだはっきり決まっていないということで、小学校につきましては個別の施設計画というところで、今計画をしている最中というお話でございます。前からどうするんだというようなほかの議員からもお尋ねがあって、その折には、やはり慎重に協議をしておるというような内容であったと思います。  新しくどういうふうにしていくかということはなかなか決まりにくい問題だとは思いますけれども、やはり最初に公共事業の集約化の計画がある折に、一緒にやっぱり考えていかなくてはならない問題であったと思います。そうすることによって、全体の計画が完成するんではないかなと思うところでございますので、責任を持ってこのことについてよい案を実現させていってほしいなと思うわけでございます。  皆さん、なかなかほかの議員の方も質問で時間短縮を心がけておったように思いますので、私もそうさせていただきたいんですが。  それでは、次に移らせていただきます。  いつ来るかもしれない南海トラフに関係した地震が来れば、もし来ればですよ。そんなことがあってはならんのですけれども、結構来るような予測がなされております。強度不足により倒壊の可能性があると、高いと言われておりますこの老朽化した役場のこの庁舎でございますけれども、それをどのようにしていくのか。今までも耐震を施すとか、新しく建てるときには仮の庁舎を造って、このぐらいの試算が要るというような話もされておったんでございますけれども、小・中学校を中心とする公共施設の集約化、学びの交流拠点整備事業が順調に今のところ進んでおりますので、もう次はこの役場の庁舎を含む次なる公共施設の手だてを考えていくときに来ておるのかなと思いますので、このところを質問させていただきたいと思います。 ○議長(松谷順功) 古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) 失礼します。  7番議員の御質問に説明させていただきます。  老朽化した役場庁舎につきましては、先ほど議員もおっしゃられたとおり、今までも建て替え等も含め検討しておりますが、有利な補助金や起債がなく、進めていくのが難しい状況です。庁舎を含めた町内の公共施設の見直しについては、当初より町長から指示がありましたが、新年度より、庁舎等検討委員会を設立し、高野町公共施設等管理計画と併せて内容を精査し、事務レベルから検討していきたいとそう考えております。  以上です。 ○議長(松谷順功) 7番、大西君。 ○7番(大西正人) これは平成30年でしたか、ワンランク上げて、一段ランクを上げて公共施設の設置検討委員会等をできればなと考えておるというような町長の発言もございまして、それからそういうふうな委員会の中である程度の話が進んでおるのかなと思っておるわけなんでありますけれども、施設のこういう計画をその中でどこまで内容ができてきたのかなと。どこかに移転をされるのか、それとも新庁舎の建設にかじを切るのか、またこのままこの庁舎を耐震化していくのか、というようなところの最終的なものが聞こえてこないわけでございます。  それ以前にも、議会からも1人入っていただいて、そういう検討委員会をつくりたいというようなお話がありまして、議会のほうからは、前々議長である方が、私が行くわというようなことで入っていってもらったような記憶があります。しかしながら、一回も出席してないような感じでございまして、その中には議会は入って議論をしていないのかなというふうに思います。  やはり話というものは慎重に進めなくてはいけませんけれども、住民を代表する議会と、そしてそれを立案する町当局がやはりしっかりとした話の中でどういうふうに進めていくかということを決めて、そして計画をしっかり立てて進んでいくというのがやはりいいんだろうなと思いますので、もしその検討委員会がある程度の内容で話をされておるんであれば、その中身をやはりお知らせいただきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  それで、今の時点でこういう話をしていますということがあれば、お聞かせいただけますか。 ○議長(松谷順功) 古倉総務課長。 ○総務課長(古倉 充) 7番議員の質問に説明させていただきます。  今、学びの交流拠点でもありまして、集約化も含めてということで、その前から町長が就任されてからそういうことは考えておりましたが、いろいろほかに移してみたりとか、あと集約をしてみたりとか、そういうことも考えながらやってきました。そういう民間のPPPFIとかっていうような民間の手法も含めたことも検討しながらということなんですが、なかなか具体的なものというものは今のところまだできておりません。いろんな今のそういう公共施設全てにおいて老朽化していますので、それも含めてこれも検討させていただきたいかなと、そういう考えにおいて、今回から、新年度からまた事務レベルで立ち上げていきたいとそんなふうに思っております。  以上です。 ○議長(松谷順功) 7番、大西君。 ○7番(大西正人) 有利な起債というようなものも考えつつ、財源についてもしっかりともちろん検討していかなくてはならないということで、町長から指示が出ておって、いろいろなところを調べられて、なかなかないなというようなことで悩んでおられたというのもお聞きしておりましたが、新年度からそういうしっかりとした幅広い意味で公共施設、大分手直しをしていかなければならない、また新規に触らなくてはいけないというようなところもいっぱいありますので、その辺はしっかりその施設の計画、そういうものを立てていただいて、確実に計画を実行されていくようにお願いをいたしますし、また議会のほうからもそういう検討委員会に入ってほしいよというような機会がございましたら、今のうちの議長も県の会長もされておって大変ではございましょうが、また協力できると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  今、公共施設の整備ということで事業が行われております学びの交流拠点なんですけれども、子供たちの学びの場というのが大体中心になるわけですが、ほかに公民館であるとか、図書館であるとか、プール、体育館、そういうものもございます。そういうことで、町民の社会教育、生涯学習の場としてうまく活用していく計画といいますか、出来上がってから、まだ2年少しありますけれども、出来上がってからさあ皆さんにどういうふうに活用してもらうんかというようなことではいけないと思います。今からうまく活用していく計画といいますか、心構えといいますか、用意が必要なのではないかなというふうに思うわけでございます。  そこで、教育委員会の職員の方だけではなくて、一般の人に入ってもらって、公民館や図書館、喫茶コーナーがあったような気がしたんですが、交流スペース、体育館、プール、そういうものも一体活用すると。年中活用していくというような運営協議会的なものを事前に考えておいてはどうかなと思うわけです。  近隣のいろんな公共施設におきましては、大型の施設は特にそういう一般の方を交えた運営委員会が活発に、年中どう使っていくよというようなことで動いておられまして、住民の方を巻き込んで非常に活発に使用されておるところもあると思います。高野町は年間にすると百四、五十万人ともいわれる来訪者もおります。そういう方もそんなに取り込めるわけではございませんが、こんなこともやっておるんでしたら私らもいい機会に来たなと思うようなことで、参加もできるようなことにつながるかもしれませんし、お年寄り、また結構な年配の方々の生涯学習を含めた生きがいづくりですね。何か生きがいをつくることによってこのまちに住んでいく気力が生まれる、そういうことにもつながるのかなと。そういう機会をぜひとも設けていただけるような場所になれば、本当にその施設が、その場所が生きていくのかなというふうに思います。  小さい子供さんからお年寄りまで、この学びの交流拠点の場所に集い、そこを拠点としていろんな活躍の場ができればなと。朝の一般質問の中で教育次長のほうからも、いろんな施設の使い方といいますか、そういうお話もございました。町民の方に先生になってもらって、子供たちに授業をするみたいな話もいただきました。そういうことをどんどんアイデアを出していただいて、町民がみんな、ああ、いい施設を造っていただいたなというようなものになっていけばなと思って提案をする次第でございます。これに対しまして何かありましたら、答弁をいただきたいと思います。 ○議長(松谷順功) 田中教育次長。 ○教育次長(田中宏人) それでは、7番議員の御質問につきまして御説明させていただきます。  学びの交流拠点整備事業によって整備された施設につきましては、学校及び生涯学習施設の拠点として町民の方々の注目と期待を集めているというふうに感じております。現在、施設全体の基本計画が出来上がり、夏頃には実施設計も完成予定であることから、今後は運営等について検討する段階にあるというふうに考えております。  今まで開催したワークショップでは、町民の方から、主にハード面、施設等ということで意見を中心に頂いておるんですけれども、施設の利活用として、ソフト面の意見も一部頂いておりました。今後の施設の運営等につきましては、議員お考えのとおり、うまく使う仕組みが必要であるというふうに思っております。行政主体の考え方だけでは、企画運営を含めた内容が充実、なかなかしない可能性もございますので、町民の方にも御協力いただいて、まち全体で取り組んでいける仕組みを考えていきたいというふうに思っております。様々な世代の町民の方に意見を頂いて御協力を仰ぐことで、当事者意識というものが芽生えて、自分たちの施設として大切にしてもらえるというふうに思いますし、一体感も生まれてくるんではないかなというふうに思っております。  また、これらの取組をしていくことで新しいアイデアを生み出す場になることや、地域のリーダーを担ってもらえるような人材育成や発掘の場にもつながるなど、相乗効果というのも生まれてくるんではないかなというふうに考えております。  以上です。 ○議長(松谷順功) 7番、大西君。 ○7番(大西正人) 今、次長のほうから御答弁いただきました。本当に様々な町民の方が、この大きな施設になると思いますが、学びの交流拠点を上手に活用していただきまして、本当に自分たちがいろんな、先ほども言いましたけども、答えていただきましたけども、いろんな意見を出し合ったそのものが実施されていく、それこそが本当に何か心が躍るような、本当にできて自分たちもこうしてここにおって、楽しめて、そして今までにないような喜びが味わえて、子供たちとも触れ合えて、ああ、何か生きている喜びというんですか、そういうものが感じられるようなすばらしい場所にぜひともしていきたい。人任せではなくてみんなでしていきたいと、そういうふうな思いでいっぱいでございます。  今回、こういう質問をさせていただいたのは、よくいいます、仏を作って魂入れずというふうなことがありますけれども、本当に建物ができて終わりではなくて、本当に建物ができたときから新しいものが始まっていく。みんなの思いがそこに集約して、高野町の住民が本当に楽しむ、そういう場になってほしいなという強い思いでこういう質問をさせていただきました。  この公共施設の整理・整備につきましては、これからも注視していきたいというふうに考えておりますので、またよろしくお願いをいたします。  続きまして、人口減少に対する施策についてのお尋ねをしたいと思います。  今、全国どこの市町村におきましても人口減少に対する取組を行っているわけなんですけれども、その一つして、移住定住を積極的に推進している自治体も多くなっていると思います。高野町でも富貴地区に若い家族の方が移住され、また小学校への入学もされるお子さんもいるというふうに聞き及んでおります。明るいニュースでうれしい限りであります。  今年度、組織の中に、町長の発言の中で移住定住をする係を入れるというようなことを12月に聞かせていただきました。富貴地区では2名の地域おこし協力隊の方を入れて、入っていただいて、子育て支援事業を中心とした移住定住推進に当たっていただくというようなそういう予算も、まだこれは議会でこれからの審議になると思いますが、上げられております。積極的に動いていくのかなと思われますけれども、どのような内容をお考えなのか伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(松谷順功) 茶原観光振興課長。 ○観光振興課長(茶原敏輝) 議員御質問の件ですけれども、議員おっしゃられたように、やはり現在、移住者というものの確保というのは非常に重要な課題になってきておりますし、様々な市町村、都道府県もそうですけれども、移住者に対して補助等を出して、人口密集地から数少ない移住希望者を取り合っているような現状という状態です。  やはりこの補助金を出していくということを続けておりましても、予算に大きく影響を受けますし、条件のよい市町村にまた流れていってしまうということもあって、長期にわたって定住してくれる人を確保するということについては、この補助金ありきの施策というのはちょっと無理があるんではないかなというふうに考えております。  私たちは高野町で暮らさなければいけない必然性というんですかね、しっかりとここでできる仕事というものを創出することが大切であると考えています。  やはりその仕事って何だという話になったときに、現状進めておりますテレワーク、ワーケーション、そういったものもそうですし、富貴地区におきましては、農業のほうの担当のほうが頑張っておりまして、連作障害の克服に一つの答えが出始めたと。昔から栽培してきた漢方薬トウキの製造というのが安定的にしっかりといい物を作れるような方向性が出てまいりましたので、そういったものというのをしっかり活用して、高野町で暮らす必要性というのを高めていく。テレワーク、ワーケーションであったり、農業であったり、それに従事する人に定住してもらうということが大事なんだろうなというふうに思っております。  議員おっしゃられた富貴地区につきましては、10年ぐらい前からある御夫婦が非常に熱心に外から来られる方の対応をしてくださったことがあって、その方を中心に何組か来られた、外から移住して来られた方がいらっしゃる。また、その来た方がまた口伝えで新しい人を連れてきていただいている、そういうところがございます。そういう流れがあって、私たちにしてもやはりそういう機運のある、熱意のあるところに対してしっかりとサポートしていければいいなというふうに思っております。  その一つが、議員おっしゃられた地域おこし協力隊の新たに2名の追加募集ということになります。現状としましては、農産物の流通に対応する地域おこし協力隊1名、これは令和3年からの継続になります。それに対して、プラス子育て支援、それと地域おこしイベントの開催に伴う地域おこし協力隊2名、富貴地区につきましてはこの3名をできれば入れていきたいなというふうに考えております。当初予算のほうを上げておりますので、議決をいただきましたら、募集に向けて動きを取っていきたいというふうに思っております。  余談になるか分かりませんけども、地域おこし協力隊につきましては、西細川の細川紙の復興に関しても1名、令和3年から入っていただいておりますし、あと高野町観光協会さんのほう、観光行政に対してのスタッフを充実させたいというお話もあって、これに対しても2名募集できないかということで予算化もさせていただいておりますので、地域の課題、実情に応じて、こういった地域おこし協力隊みたいな制度、そういったものをうまく利用しながら移住定住につなげられる、そういった移住定住の動きをサポートできるような体制というのをしっかり取っていきたいなというふうに思っております。  以上です。 ○議長(松谷順功) 7番、大西君。 ○7番(大西正人) 移住定住に関しては、どこの市町もやっておるような、補助金ありきというようなことではもううまくいかないと。そのまちに住む必然性がどうしても要ってくるというような考えで進めておるというような話です。今度、入っていただくような、まだ決まってはないと思いますけれども、協力隊、そういう方3人というようなお話でございました。子育て支援やら、農業の連作障害、その後に毎年しっかりとした薬草が作れるような、そういう方を募集していくのかなと思うんですけれども、本当にそれがモデル地区になって、そしてよい相乗効果を生むようになって、その地区に次々と途切れなく新しい子供さんが入学するというような流れになれば、何といいことなのかなと想像するわけでありますけれども、それまでの道のりはなかなか厳しいものがあるのかなとも思います。しかしながら、行政として粛々とそういうところに目を向けてやっていくことも大事なのかなと思うわけであります。  今は富貴地区のことだけでありましたけれども、高野山地区でも移住定住の推進に対して今までもやってきたと思うんですけれども、なかなかうまくいっているとは言いにくいなと思うようなところもございます。うまくいっているなというところとしましては、今まで支援員、協力隊というような形で入っていただいた方が高野山で住まわれて、そして子供さんをもうけられているという、こういうすばらしい事例もあります。そういうことで、少しでもそういうふうに高野山と縁を持たれた方が高野山で生活をして、立派にやっておられるというような事例もございますので、少しでもそういうことが増えていけばいいのかなと思うわけです。  そして、私が思いますのは、移住定住に関して、今は富貴のほうで子育て支援をしているグループ、また子育て支援だけではなくて、地区のいろんな行事を活発にやっておられるそういうグループと、移住して来られた方たちが連携をして、そして成果を上げているように思われるわけです。高野山地区でも移住してこられて、地域の活動にも、町内の行事にもしっかり参加しておられる方もおられます。これらの方と連携をしまして、高野山地区におきましても受け入れ態勢を、しっかりチームを作るような形を取ったらどうかなと思うところであります。  今までは少しサポート不足といいますか、そういうふうに感じるわけです。今回、そういう係を設けることによりまして、そういうところもしっかりできていくのかなと。今、非常に課長一人で頑張られているようなところが感じます。観光振興課の職員も少し減らされ、またそこに農林のほうが入り、そして課長は観光畑でずっとやっておられたんで、御自分はいろんなところに精通しておられるんですけれども、職員の方というのはなかなか課長の足元にも及ばないというようなところがあると思います。課長がいないときは、何かばたばたしておるんかなというふうにも思います。  そこら辺は町長もよく御存じやと思いますけれども、今回、そういうようなところをもし設けられるんでありましたら、全体のバランスもよく考えられて、これは私の言うようなことではございませんが、配慮をお願いしたいなと思うようなところでございます。
     この受入態勢につきまして、何かお答えいただけるようなことがありましたら、高野山上のですよ。お答えいただきたいなと思います。 ○議長(松谷順功) 茶原観光振興課長。 ○観光振興課長(茶原敏輝) 山上につきましても、簡易宿所をやられている方が京都のほうから入ってこられたりとか、御家族で入ってこられたりとかしております。また、国の事業の関係で事業所が一つ入ってきておるんですけれども、そこに働く方が3名ほど、高野山内で住み始めたりしております。  そういった方というのが、これからしっかりまちの方とうまく組み合わさっていけば、また新しい流れになっていくのかなと。高野山の山上の感覚というのがまた変わってくるのかなというところで期待をしているところがございます。  うちの係に関しては、かなり議員持ち上げていただいたのか、苦言なのか、ちょっと難しいところですけども、一旦建設課のほうに行っておりました農林係が4月から戻って、観光振興課の中で産業振興係として再出発させていただいた。その中で、やはり農林を持っていることのプラスの面ももちろんございます。農林が増えたことの大変さというのも確かにありました。  その中で、今回、移住定住であったりとか、地域おこしみたいなところをサポートできるように、係の充実ということをしていただけるというふうに聞いておりますので、そういう流れの中でしっかりサポート不足というふうなことにならないように活動させていただけたらな、事業を運用させていただけたらなと思います。  確かにちょっと今の人数では個々の地域、富貴だったら富貴、筒香だったら筒香、花坂だったら花坂、細川だったら細川と、何か所にもわたって職員が出て行けていないのは事実ですので、頂ける人員の中でしっかり事業管理をして、内情が上がっていくような形で進めさせていただければというふうに思います。  以上です。 ○議長(松谷順功) 7番、大西君。 ○7番(大西正人) 本当に課長は観光のことをずっとやってこられただけあって、どのようなことにも対応できるというような課長、課長になられたというふうに私も思っております。それだけに自分で何でもしてしまうところもあるのかなというふうに感じるわけですが、なかなかどこの課でも次の人材を育てるというのは非常に難しいことやと思います。  今の自分の代わりを次の誰かがしていくというようなところまで人材を育てていくというのは、自分の業務をこなしながらなかなか難しいことやと思いますけれども、前には、これは私の同級生で今生活環境課におられる方にもよく言いました。あなたの技術を若い方に伝承して、いつでも代わりをしてもらえるようにしっかり育ててよというようなことを何度も申しましたが、それがうまいこといけへんのやというようなことは直接聞いたこともありますけれども、やはりその大事な方がいなくなったら何とかしていくんでしょうけれども、やはり老婆心で、今のうちからちゃんとしといてよというふうにすぐ思ってしまいます。その立場になればその方たちも本当に頑張ってやってくれるんだとは思いますけれども、できれば安心しておれるようなそういう環境をつくっていただけたらと思うわけでございます。  今回は移住定住ということを、人口減少に対する施策の中での一つとして、テーマとして質問をさせていただきましたけれども、人口減少に対する様々なそういう施策が、元からおられる町民の方はもちろんのこと、ここに、このまちに住んでよかったなと思われるようなまちであるように、これからもしっかりと取り組んでいただきたいと思います。今後の取組に期待して、ちょっと今日はまだ早いんですけれども、質問を終わりたいと思います。  最後に、一言、町長のほうから答弁頂けましたらありがたいです。 ○議長(松谷順功) 平野町長。 ○町長(平野嘉也) 7番議員から、公共施設の件、また人口減少に対するお尋ねを頂きました。非常に大切なお話でございます。  公共施設の整理と整備の必要性というのは、今まで訴えてきているところでございます。その一番初めというような段階で学びの交流拠点の整備をさせていただきたいというようなことを決断させていただきまして、議会に諮り、いろいろ御指導いただきながら、今、進ませていただいておるというようなところでございます。  その中で、平成30年のときの発言、大西議員のほうがおっしゃられましたが、公共施設に関する検討委員会を設けてというようなお話をしていただきました。当然、その時総務課を中心にいろいろな課が入って、また議員の先生にも入っていただいて進んでいくというようなことであったと思いますが、主にそのときは学校の話が主であったというふうに思っております。  また、よりこれから具体的に整理をしていく、また整備をしていくというような話をしていく。ここは私のほう、注意しておきたいところでございますが、こないしていく方針やと。これで行こう。というようなことをもう言ってしまえば、そのとおりに役所というのは動いてしまいますので、あらかたの方向性というのは当然示しますが、課長さんよりまだ下位の職員の皆さんに、事務レベルで、各課から一人ずつ出てきていただいて、全公共施設を今後どうするかというのを真剣に話をしていただいた内容を課長会議に上げてくるとか、また議員の先生方との意見交換会、また会議も形態も変えて進めていけたら、いろいろな意見が入ってより効果的なのかなというふうにも思いますので、そういった段階を踏んでいろいろしていきたいなというふうにこちらのほうは考えておるところでございます。  また、お話しさせていただけるそれぞれのいろいろな場所で、金剛峯寺前広場はどうするかとか、あと中の橋駐車場の周辺をどうするかというようなお話もさせていただきますし、町民の方からもいろいろ聞かれます。そのようなことを6月以降、機会があれば議会のほうにしっかりお示しして、責任を持って取り組んでいきたいというふうに考えておるところでございます。  こういった案件は非常に大切なことでございますので、町当局、また議会、そして町民の方々からも広く意見を聞いた中で、高野町の公共施設の整理・整備計画については進めていく必要性を感じておるところでございます。  それと、人口減少に対する施策ということで、高野山、高野町全体を見ておりますと、人口減少が全国的にはあると言われておりますが、高野町も例外ではございません。その中で、先ほど課長が説明した中で、補助だけで移住が増えるかといえばやっぱりそうじゃないと、長年見ておりますとやっぱりそう実感してきました。やはりそこの人ですね、その場所にほれ込んで、来られる方々を非常にこれから増やしていかなければならないと思いますし、そういった方々が根づいていくのではないのかなというふうにも思います。  その中で、教育で今回学びの交流拠点を整備させていただきますが、教育の整備していくハードもそうですけど、ソフト内容で、それは定住でもそうですし、高野町で教育を受けたいというような流れにも持っていけたらいいのかなというふうにも思います。  また、当該、旧でいいますと旧2区ですよね、富貴筒香地区。こちらのほうでいろいろな御家庭が今活躍していただいております。その初めに移住してきていただいた方が先頭となっていろいろしていただいておるということでございますが、やはりインターネットを引いたということが一つの後押しというんですか、一つのきっかけにもなったのかなという、今になったらそういうふうに思ったりもいたします。そういったことも考えながら、その地域のよさというのをしっかり分かっていただけるために役場も情報発信する、また地域の方々も独自に発信していただくというようなことにさらに取り組んでまいりたいなというふうにも思っております。  都会のほうに憧れる住民もいれば、ショッピングセンターとか、大病院が全部そろっておるとか、電車が通っているとか、そういったところに憧れる方々も当然いらっしゃると思います。でもその反面、大病院もない、大きなショッピングセンターもない、でもここの環境が好きや、ここで教育を受けさせたいんやというような移住者が当該地区にも来ていただいております。だから、一概に全てそろっているところに移住が傾くというわけではないというふうに、今回のいろんな事例を見てますと分かりました。  よって、高野町、非常に広いところでございます。高野山という、主に3次産業、サービス業、信仰の場所でありますが、3次産業が主なところでもございますし、周辺の地区を見てますと、1次産業をどうにかしていく。その中でどういうふうな生活、不便だけれどもどういったことで充実できるかというようなところ、そういったところをしっかり行政と住民とでお話をしながら、引き続き進めていけたらいいかなというふうにも思っておるところでございます。  公共施設の整理・整備についても、人口減少に対する施策についても、待ったなしの高野町の大切な案件でございますので、引き続き、高野町、そして議会、また住民の皆さんと知恵を出し合って、いい方向に進めるように、ウィズコロナでございますが、このコロナが明ける頃に、住んでよかったな、また高野山に行きたいなと、住みたいなと言える声がどんどん出てくるような取組をしっかりできるように心がけてまいりたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(松谷順功) 大西君、よろしいですか。 ○7番(大西正人) 結構でございます。 ○議長(松谷順功) まだ、あと14分あります。よろしいですか。  これで一般質問を終わります。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  お諮りします。  議事進行の都合により、明日10日は休会としたいと思いますが、御異議ありませんか。 〇議員(「異議なし」) ○議長(松谷順功) 異議なしと認めます。  したがって、明日10日は休会とすることに決定しました。  本日はこれで散会します。御苦労さまでした。                午後 2時52分 散会...